第八十二話
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えないような気がする。
だって、BASARAだもん。これくらいはありそうだよ。
ズン、と重い音が聞こえたと思った瞬間、地面を割るようにして吹き上がったのはお市の黒い手と同じような黒い水。
いや、水ではないんだけど、水のように黒い何かが地面から噴き出してるわけだ。
「不幸よ、不幸が現れたぞ!! ヒャッヒャッヒャ!」
狂ったように笑う大谷や明智を飲み込むようにして、黒い波が二人を攫っていく。
それが私達にも迫って来て、私は全員に退却を指示した。
くそ、結局無意味になっちゃったのか……最悪だわ。
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