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星河の覇皇
第八十部第五章 秘密兵器その十四

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「そして移動要塞はだ」
「行動不能にする」
「そこまで追い詰めますね」
「今は」
「そうだ、徹底してだ」
 攻撃を行ってというのだ。
「倒す、いいな」
「わかりました」
「ではです」
「移動要塞にも攻撃を集中させます」
「防御システムだけでなく」
「特に移動要塞をな、移動要塞を倒せば」
 アッディーンはアリーのモニターに映る移動要塞を見た、オムダーマン軍への攻撃は続いているがあちこちから火を噴いている。
 そのダメージを見つつだ、彼は言うのだ。
「ティムール軍は切り札を失う」
「この度の会戦の」
「それをですね」
「そしてそうなれば」
「ティムール軍は切り札を失う」
 強力な援護兵器そして整備及び修理基地をというのだ。
「だからだ」
「ここはですね」
「何としてもですね」
「あの移動要塞をですね」
「優先的に攻撃しますね」
「そして倒す」
 そうするというのだ。
「いいな、あの移動要塞を動けなくするなりすればな」
「その時点で、ですね」
「我々の勝利は確実ですね」
「そうなりますね」
「そうだ、その時はだ」
 移動要塞を倒し勝利を確実にした時はというのだ。
「通常艦艇及びあの艦艇でだ」
「総攻撃ですね」
「敵の艦隊を」
「そうしますね」
「殲滅するつもりでだ」
 文字通りにというのだ。
「攻めるのだ、いいな」
「わかりました」
「ではですね」
「このまま攻撃を行い」
「そのうえで」
「戦闘をそこまで進める」
 殲滅までとだ、こう言ってだった。
 アッディ―ンは通常艦艇の艦隊にはティムール軍の艦隊への攻撃を続けさせた、そうしてであった。
 方陣を組みなおし態勢を立て直そうとする彼等を攻めていきそうしてあった。
 例の艦艇にティムール軍の移動要塞と防御システム特に移動要塞に対して攻撃を集中させた、その攻撃で。
 移動要塞のダメージは大きくなった、要塞の中の者達は各所から炎を噴き出し爆発が怒る中で言った。
「まずいな」
「もう使えるビーム砲やミサイルランチャーは少しだ」
「魚雷発射管もだ」
「施設の破損も酷い」
「動力部にもダメージを受けている」
「将兵の犠牲も増えている」
「これはまずいぞ」
 こう話すのだった。
「このままではだ」
「あと少しで機能不全に陥るぞ」
「ダメージコントロールも間に合わない」
「機能停止も増えてきた」
「修理をしようにも次々と攻撃を受ける」
「このままではだ」
「本当に動かなくなるぞ」
「全ての機能が停止してしまうぞ」
 皆焦り出していた、だが言う側からだった。
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