207 剣奪還班の分割
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は通信機に口を近づけた。
「こちら山田かよ子!私、見たよ、りえちゃんを!」
『本当!?かよちゃんの所にいたの?』
「狐に変身する女の人に連れて行かれてるのを見たんだ!捕まえようたしたけど見失っちゃったんだ!」
『ええ!?方角は?』
「私達が向かう方向と同じだよ!」
『ありがとう!』
(隣のおばさんとこのお姉さん、りえちゃんと一緒に行動してたんだね・・・!!)
「私達もりえちゃんを助けに行かなきゃいけないかな?」
「いや、我々の目的は藤木茂と言う者の救出だ。二つの目的を一気に達成するには無理がある。他の者に依頼した方がよかろう」
「う、うん・・・」
さり達もありの報告を受けていた。
「やっぱりあり姉と一緒だったんだ!長山君、さっき眼鏡で見せた事をこっちからも私のお姉さんに連絡して!」
「う、うん!」
長山は通信する。
「こちら長山治!そのりえちゃんが女の人に連れて行かれているのを僕の眼鏡で確認したんだ!」
『了解、ありがとう!』
(その杯の持ち手の子、大丈夫かしら?)
剣奪還班もその報告を受ける。
「杯の持ち主が行方不明?つまり杯が取られたって事なの?」
「確か杯の持ち主の子はありちゃんや悠一さんと共に行動していたはず。二人は一度東京へ出向いて赤軍や反日武装戦線から杯を守る為に戦った縁もありますからね」
三河口がゆりに説明した。
「そうなの。あり、悠一君、聞こえるかしら?ゆりよ。今こっちは剣を取り返したところ。私達が今そっちに向かうから待ってて!」
『う、うん』
『待ってます!』
そしてゆりは政美の方に顔を向ける。
「政美ちゃん、探知能力で私の妹を探して!」
「はい」
政美は探知能力で目や耳を最大限に駆使した。
「ゆりさんの妹って護符の持ち主の人?」
マリエルが聞いた。
「いや、別の妹だ。護符の持ち主の姉貴であり、ゆりちゃんの妹でもある」
「そうだったわね」
「いた!」
政美はやや東を指差した。
「よし、行きましょう!」
剣奪還班は寄り道する。
「ええ!?待ってられないわあ!!それにりえちゃんが大野君達と会ってるなら今すぐにでも急いでいかなくちゃあ!!」
冬田は騒いでいた。
「落ち着きなさい、冬田美鈴ちゃん。先程、レーニンや妲己にやられまして自分達が死にかけました目遭いましたのを忘れましたか?それにこれからどうしますか、救援が参りますから考え直します時です!」
フローレンスが制した。
「それなら私一人でもお!」
冬田は羽根に一人で乗ろうとする。しかし、羽根が巨大化しなかった。フローレンスが強制的に羽根を無効化したのだった。
「お待ちなさいと言いましたでしょ!」
「ちょっと、冬田さんだっけ?あんた静かにしなさいよ」
りえの友達の溝口みゆ
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