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おぢばにおかえり
第六十九話 先輩達と会ってもその二十四

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「会って下さい」
「是非なのね」
「はい、どちらの大叔母さんにも」
 本当に強い声でした。
「そうして下さい」
「わかったわ、そこまで言うならね」 
 私にしてもでした。
「是非ね」
「はい、会って下さい」
「そうさせてもらうわね」
「おぢばでか」
 それかというのです。
「天下茶屋で」
「大阪の西成の」
「二人そこにいるんですよ」
「そうなのね」
「南海線の難波駅からすぐですから」
「もうすぐよね」
「はい、凄く便利なところですよ」
 その天下茶屋はです、この場所のことは私も知っています。そちらにも奥華の教会があるからです。
「ですから行きやすいですし」
「私もなのね」
「二人に会って下さい」
「天下茶屋には行ったことがあるわ」
 大阪の下町です、私にとっては凄くいい雰囲気の場所です。
「何度かね」
「そうなんですね」
「あのボクサー一家の出身地でもあったわね」
「あの連中のお話はなしで」
「わかったわ」
 また新一君の悪い癖性分でした、嫌いな相手については本当に徹底的なのがまたしても出ると思ったから聞きませんでした。
「そういうことね」
「はい、柄の悪いところもありますけれど」
「それでもよね」
「いいところなんで」
 こう私に言ってくれました。
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