暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十九話 先輩達と会ってもその二十三

[8]前話 [2]次話
「そんないい人なら」
「その人のお陰で今の僕がありますから」
「そこまでよくしてもらってるのね」
「はい、もう一人の大叔母さんも」
「そうなのね」
「僕の父方のお祖父ちゃんのお姉さん達なんです」
 新一君は私にさらにお話してくれました。
「お祖父ちゃんが長男でその下に妹さん、弟さん二人で」
「六人兄弟なのね」
「六人とも健在ですけれど」
「その大叔母さんお二人に凄くお世話になってるのね」
「子供の頃から可愛がってもらってます」 
 にこにことしてのお話でした。
「大阪に行った時は」
「西成ね」
「はい、天下茶屋に」
 そこにというのです。
「行った時はです」
「いつもなの」
「はい、本当に可愛がってもらっています」
「だからお祖母さんは」
「三人なんです」
 あくまでこう言います。
「僕の場合は」
「そうなのね」
「ええ、三人もお祖母ちゃんがいるっていいですよね」
「そうね」
 絶対に四人と言わないところに思うところがありますがそれでももうこのことについて聞かないし言わないことにしました。
「そのことはね」
「僕は幸せ者ですよ」
「そこまで思ってるのね」
「ええ、とてもいい人達がお祖母ちゃんで」
「それはいいことね」
「そうですよね、ですから先輩にも」
「私にもなの」
「是非です」
 私に強い声で言ってきました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ