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麗しのヴァンパイア
第四百四十五話

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           第四百四十五話  パーティーに着る服
 パーティーに参加することが決まってだ、華奈子は美奈子に自分達の部屋の中でうきうきとした感じで言った。
「先生達のパーティーだけれど」
「ええ、皆行くわね」
「何着て行こうかしら」
 美奈子ににこにことして言うのだった。
「パーティーにね」
「それだとドレスよね」
 美奈子はにこりと笑って応えた。
「やっぱりね」
「パーティーだとね」
「この前お母さんが買ってくれたでしょ」
「ええ」
 華奈子はにこにことしたまま答えた。
「お誕生日のプレゼントにね」
「あのドレスを着てね」
「それでなのね」
「パーティーに出てね」
 そうしてというのだ。
「楽しみましょう」
「ええ、それじゃあね」
「着る服はそれね」
「もう決まったわね」
「私も考えていたの」
 美奈子にしてもだったのだ。
「実はね」
「何を着ていこうかって」
「それで華奈子とお話しようと思っていたら」
「丁度あたしが言ったから」
「よかったわ」
「そうだったのね」
「何か私が考えてるとね」
 美奈子は華奈子にくすりと笑って話した。
「いつも華奈子が言ってくれるから」
「それでなのね」
「正直有り難いわ」
「そうなのね」
「華奈子ってね」
 笑顔のまま話した。
「いつもいいタイミングで言ってくれるの」
「美奈子が考えていたら」
「それでいいこと言ってくれるからね」
 それでというのだ。
「有り難いわ」
「そうなのね」
「じゃあパーティーの時はね」
「ドレスね」
「それを着ていきましょう」
 こう言うのだった、着ていくものは決まってさらに話すのだった。二人が話すことはまだあるのだった。


第四百四十五話   完


               2022・2・11
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