第三幕その九
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食べ終わった後で、です。皆は寝ました。そうして朝ご飯を食べた後で出発してお昼にタイ料理を食べますが。
王子はそのタイ料理の中にあるタイ風の炒飯を食べて言いました。
「この炒飯にしてもね」
「ええ、ナムプラーが使われていてね」
「いい味になっているね」
「そうなのよね、このナムプラーがね」
王女はトムヤンクンを食べています、そのうえで言います。
「本当にね」
「いいよね」
「素敵な味よ」
「それに僕はね」
王子はさらに言いました。
「コリアンダーも好きなんだ」
「ああ、そちらも」
「だからね」
「タイ料理は大好きなのね」
「そうなんだ」
実際にというのです。
「だから今食べられて嬉しいよ」
「それは何よりよ」
「王女も好きみたいだね」
「好きよ」
王女は笑顔で答えました。
「タイ料理もね」
「うん、ただね」
王子はここでこうも言いました。
「昔のオズの国にはね」
「タイ料理はなかったわね」
「そうだったね」
「オズの国の食文化も変わったわ」
「そうそう、昔はもっと質素だったよ」
その昔のお話をするのでした。
「どうもね」
「そうだったわね」
「だからね」
それでというのです。
「タイ料理もなかったし」
「他のお料理もだったわ」
「お寿司だってね」
「なかったわね」
「僕お寿司も好きだけれどね」
それでもというのです。
「そのお寿司もね」
「なかったわね」
「そうだったよ」
このことを残念そうに言うのでした。
「オズの国では」
「お寿司ないのは残念ですね」
「あんな美味しいものがないなんて」
「今はオズの国でも普通に食べられますけれど」
「そういえば昔はなかったですね」
「オズの国ではそうでしたね」
「はじめて食べて感激したよ」
王子はジョージ達五人に答えました、五人共お魚やお野菜のお料理それに麺類を食べながらお話しています。
「お寿司の美味しさに」
「そうだったんですか」
「感激までされたんですか」
「お寿司の美味しさに」
「オズの国ではじめて食べて」
「そうされて」
「リンキティンク王と一緒に食べてね」
そうしてというのです。
「あの人も大喜びだったよ」
「あの人でしたら歌も歌いそうですね」
こう言ったのはジョージでした。
「大喜びされたら」
「うん、実際にね」
王子もその通りと答えます。
「そうだったよ」
「やっぱりそうですか」
「歌をその場で作って歌ってね」
そうしてというのです。
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