第一章
[2]次話
鳥達への職務質問
「何処から来たんだ?」
「クウ」
アフリカ系のがっしりとした大柄な警官トーマス=スウィストにだった。
今地面の上彼の正面に立って見上げてきているキタヒメキンメフクロウの子供が鳴いて応えた、今彼等はアメリカコロラド州レインボー湖のキャンプ場にいる。
スウィストは同僚のオジー=マクレガー背が高く逞しい身体の青い目とブロンドの髪の彼とキャンプ場でパトロールをしていた、そこで梟と会ったのだ。
梟は二人を見上げたままだ、スウィストはそんな梟を観つつ自分の隣にいるマクレガーに対して話した。
「家出だな」
「そうだな、家族は何処だろうな」
「それがわからない、しかし子供だからな」
スウィストはマクレガーに話した。
「ほったらかしは出来ないな」
「そうだな、キャンプの管理人さんに連絡するか」
「それで自然保護でだな」
「この子を保護してもらうか」
「それがいいな、名前はゴールドにするか」
「とりあえずな」
こんなことを話していた、だが。
そんな話をしてだった、二人はまた梟に職務質問をしようとしたが。
梟は羽ばたき飛び去った、マクレガーはそれを見てスウィストに話した。
「もうこれでな」
「ああ、家に帰ったな」
「家出したが家に戻るつもりらしい」
「更正したな」
「なら俺達の仕事は終わりだ」
「家に帰って幸せに過ごして欲しいな」
二人で笑顔で話した、この時はそれで終わったが。
後日スウィストが休暇を取ってハンガリーのブタペストに行った時にだ。
夜酒を飲む為に街に出ているとだった。
メトロポリタン動物園の辺りでペンギンを見かけた、それで驚いた。
「何っ、ハンガリーは街にペンギンがいるのか」
「クァッ」
「ハンガリーは東欧じゃなくて南極にあったのか」
「そんな筈ないだろ」
ジャガイモの様な顔をした黒い目の大男が出て来た、見ればハンガリーの警官の制服と帽子を身に着けている。
「こんなことははじめてだ」
「あんた英語喋られるんだな」
「ああ、シュナイダー=フリードリヒだ」
「ハンガリーは名字が前に来るな」
「ドイツ系でも国がハンガリーだとな」
ハンガリーはアジア系の国である、だからそうなるのだ。
「そうなるんだよ」
「そうだな、それでペンギンだけれどな」
「動物園の傍だからな」
シュナイダーはスウィストにこのことから話した。
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