第七十八話
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た。
アニキが起きたら合流します、そう言ってくれた海賊達を残して私達は先へと進む。
大分離れて海賊達が小さくなったところで、小十郎がようやく口を開いた。
「……後々厄介な勢力になると踏んで、西軍に組するのを許したのではないでしょうか。叩き潰すことを前提として」
やっぱり竜の右目名乗ってるだけあって鋭いわね。まぁ、大抵普通はこう考えるもんだけどもさ。
「うん、それが正解だと思うよ。……まぁ、推測の域だから真意は分からないけどもさ。
でも、あの場では友達だから、って言った方が良いでしょ?
何も裏切られた、って思いを深くして話をややこしくする必要はないわ」
あんまり腹黒い考えをしているとは考えたくないんだけどねぇ……。
そう考えてしまうのは職業病か、真相を見抜いているからなのか。
そんな私達のやり取りを見ていた慶次が眉を顰めていたけれど、それには特に何も答えなかった。
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