第十九話 三つ葉のクローバーその十五
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「そのことを喜べる」
「幸せを」
「近くに沢山あるものを手に入れるなり貰ってね」
「喜べたらなのね」
「なれるって言われたから」
「おばさんに」
「うん、これもひいお祖母ちゃんから言われたことでね」
それでというのだ。
「お母さんが私に伝えてくれたの」
「喜べることね」
「何でも不平不満に思う様な人は」
世の中そうした人物もいる、こうした人物は何があっても喜ばないし何をされても感謝はしないものだ。
「まずね」
「幸せになれないのね」
「そうなるっていうから」
「喜べることね」
「まずはね」
そうなることが大事だというのだ。
「そう言われたのよ」
「喜ぶね」
「どんな恵まれた状況でも不平不満ばかり言う人って嫌よね」
「傍にいたらね」
それならとだ、一華は答えた。
「凄くね」
「それだけでよね」
「嫌よ」
かな恵にそれはという顔で述べた。
「やっぱり」
「空気悪くなるわね」
「そうした人って愚痴ばかり言うしね」
「愚痴なんて嫌よね」
「どうせ人の悪口もね」
これもというのだ。
「いつも言うし」
「それじゃあね」
「そんな人とは一緒にいたくないわ」
そう思うというのだ。
「本当にね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした人はね」
「不幸よね」
「嫌われてね」
「その分自分もね」
「嫌われたい人ってそうそういないでしょ」
富美子もこう言った。
「いいことないし」
「うん、だからね」
「そうした不満と悪口ばかりの人って」
「自分自身にとってもね」
「嫌われてね」
「不幸せなことよ」
かな恵は富美子に答えた。
「やっぱりね」
「そうよね」
「だからね」
「いつも喜んで笑える」
「それで不平不満や悪口を言わない」
「これも幸せになる基本ね」
「うん、平和でとんでもなくない国に生まれて」
そうしてというのだ。
「自分もそうならね」
「それで幸せの基本ね」
「それにあると思うわ」
「成程ね、ちょっと私も考えていくわね」
富美子は実際に考えながら答えた。
「幸せについて」
「富美子ちゃんもなのね」
「そうしていくわ」
「私達もね」
「そうしていくわね」
「幸せについてね」
一華と留奈それに理虹も続いた、五人はここでそれぞれ幸せについて真面目に考えていくことになった。その高校生活の中で。
第十九話 完
2021・12・23
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