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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十一話〜失ったもの、得たもの
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スに手をかけたところで……


「ママ、パパぁー!いや、うああああぁぁぁぁぁ!!!!」


突然叫びだした。


「あら〜わかるのね。今から自分がどうなるのかが。泣いても叫んでもだ〜れも助けてなんてくれませんよ〜?」
「さあ、始めようか!聖王の器に、王の印を譲り渡す。ヴィヴィオ、君は私の最高傑作になるんだよ!!」
「いやあああああ!!!!!!」




side なのは



「こんなところにいたのか、風邪をひくぞ」
「士郎君……」


一人で海を眺めていると士郎君がやってきた。


「ヴィヴィオの事を考えているのか……」
「うん……」


二人の間に沈黙が流れる。破ったのは士郎君だった。


「すまないな。私は、守ってやれなかった」
「違うよ!!」


思わず叫んだ。士郎君が驚く。


「なのは………?」
「士郎君は、ギンガを助けた、スバルの事も助けた!でも私は……何もできなかった!犯人を捕まえることも、ヴィヴィオとの約束を守ってあげることも!」
「……………」
「あの子は今頃泣いてる!きっと助けてって言ってる!今すぐ助けに行きたい!でも私は……!」


管理局員だから、と続けようとした。しかし、続くことはなかった。なぜなら、士郎君に抱き寄せられたから。


「もういい。我慢するな。一人で抱え込むな。辛くなったら私を頼れ。寂しいなら泣いてもいい。君は一人じゃないんだ。私は君の味方でいるから……」


その温もりに包まれて、私は知った。この胸の高鳴りの正体を。安心感の訳を。
私は……………






士郎君が、好きなんだ……
ようやく気付いた、自分の気持ち。
私はそのまま士郎君の胸の中で子供のように泣いた。その間、士郎君はずーっと頭を撫でてくれていた。
落ち着いた私は言った。


「ヴィヴィオを助けよう。二人で……」
「ああ。きっと……」


彼と一緒なら、きっと助けられる。そう思ったところで、私は意識を手放した。



side 士郎



「…………なのは?」


胸の中の彼女に問いかけるが、


「すぅ、すぅ………」


疲れが出てきたのか、寝てしまっていた。


「さて、どうするか………」


服を掴まれてしまっているので、離すことが出来ない。私は抱え上げて彼女の部屋へと連れて行った。
その際、フェイトが驚いていたが、安眠するなのはを任せ、私は一人で外へ出た。


「我ながら凄いことをしたものだ……」


我慢する彼女はとても弱々しく見えた。あんな風に子供をあやすかの様にしたのは失礼だったな……
明日にでも謝っておくか。



と、相変わら
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