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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十一話〜失ったもの、得たもの
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スバルはな、戦闘機人事件を追っていたうちの女房が保護した実験体だったんだ。俺たち夫婦は子供に恵まれてなくてな。そんな時に見つけた二人が自分に似てるって言って女房がな。普通の子供として育てていこう、ってよ」
しばらく沈黙が続いた後、三佐が語りだした。
「女房が亡くなったのはあいつらにそれなりに物心がついた時だった。任務中の事故とか言ってはいたが、俺は女房が見ちゃいけねえものを見ちまったんじゃねえか、って思ってる。俺が引き続き捜査をしてもよかったんだが、女房との約束でな、ギンガとスバルを一人前に育てる、って決めてたから危険が伴うような調査はあまりしていなかった。だがよ、地道には続けていたんだ。いつか告発の機会があるかもしれねえからな。八神はよ、自分とこの事件に戦闘機人が絡むと予測してたから俺んとこに捜査を依頼してきたんだ、あの狸娘はよ!」
手玉に取られたことが悔しいのか三佐はお茶を煽った。
その光景に皆は笑っていた。私とランサーを除き、だが。
(戦闘機人、ねぇ………)
(殺すのか?)
(いいや、俺はマスターに従うさ。殺せと言われりゃ殺すし、捕えろと言われりゃ捕える。サーヴァントが口出す話じゃあねえさ)
(そうだな)
俺はどう動くべきか、
傀儡
(
サーヴァント
)
として動くのか、それとも………
side はやて
「おまたせや、ロッサ」
本局にてロッサと合流する。
「さすがのはやても元気がないかい?」
「……そやね。今回のヴィヴィオ誘拐は私の失態が招いた事態やから。せやけど失ったものは取り返す。今度は後手には回らんよ」
「それだけ言えるなら大丈夫だね」
そう言って頭を撫でてくるロッサ。また子ども扱いして………
「しかし、本気かい?はやてとクロノ君の頼みだから許可は取ったけど……」
「隊員たちの住居や生活スペースを考えると、本部は必要不可欠。今後の事も考慮すれば移動できた方がええからな」
「それは、そうだけどね……」
ロッサは心配そうだ。なぜなら……
「廃艦前のアースラを使おうなんてさ……」
「アースラは私たちの思い出の船や。最後に一緒に頑張ってもらいたいからな……」
「………そこまで言うなら止めないよ」
お休み前にもう一仕事お願いやで、アースラ。
side ディエチ
「いや、いや……!」
「はぁ〜い、お姫様。怖くないですよ〜」
回収した聖王の器。そのことレリックを融合させるための最終調整中だ。
「バイタル、魔力値ともに安定。移植準備もOK」
「ふむ。丁度いいタイミングだ」
検査が終わったところでドクターが入ってきた。ウーノ姉さまがレリックのケー
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