第四百九十四話 戦士達が集まりその十八
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「随分とな」
「そうなの」
「人間はな、お前もだろ」
「私はモンスター。けれど何か聞いてくれるなら」
自分の言ったことをとだ、リムは答えた。
「確かに」
「嬉しいな」
「それだけで」
「そうなるのも人間だ」
「そうなの」
「だからな」
それでというのだ。
「俺もだ」
「いいの」
「ああ、それでな」
「私もなの」
「何か言いたいことがあれば俺に言え」
「今もいいの」
「ああ、何か言いたいことあるか」
リムと正対して笑って尋ねた。
「それで」
「食べたい」
これがリムの言いたいことだった。
「何か」
「そこら辺にあるの適当に食ってろ」
これが二ノ宮の返事だった。
「何でもな」
「何でもなの」
「色々あるだろ」
「あった」
言いつつシュナが作った料理を出した、見ればハヤシライスである。
「これ食う」
「なら食ってろ」
「そうする」
「話が無事に収まって何よりだが」
美作は腕を組んで述べた。
「まさかリムの頭の中は食うことだけか」
「絶対にそうだろ」
ベートが続いた。
「言ってること聞いたらな」
「やはりそうか」
「まあそれでもいいだろ」
ベートはこうも言った。
「それで話が済むならな」
「それもそうだな、俺の料理も美味いと言ってくれるしな」
「実際にあんたの作った料理美味いぜ」
ベートは美作に笑って話した。
「前作ってくれたオリジナルのシーフードパスタもか」
「気に入ってくれたか」
「ああ、また食わせてくれよ」
「それならな」
「俺にも食わせてくれ」
ポチョムキン四世も美作に言ってきた。
「あんたの料理本当に好きだしな」
「そうか、ならあんたにもな」
「宜しく頼むぜ」
「そういうことでな」
「吾輩はビールに合うものがいいである」
パイマンは自分のリクエストを述べた。
「そして飲んだ時に話を聞いてくれる者も欲しいである」
「けれどパイマンは酔うと愚痴ばかりよね」
「そうよね」
樹は姉の言葉に頷いた。
「いつも」
「もう何かとね」
「飲み続けながら」
「そればかりだから」
「というか妙に人間臭いよね、パイマンって」
「そうよね」
水無月遥と神無月葵が見てもだった。
「人間がどうとか言っても」
「何かとね」
「あんた結構以上に人間好きでしょ」
ルーラはパイマン自身に問うた。
「そうでしょ」
「そうであるか?」
「まあ飲んだ時のお話なら聞いてあげるわ」
ルーラは今度は微笑んで述べた。
「愚痴でも何でもね」
「なら頼むである」
「その時にね」
「実はいい人」
「そうよね」
今度は沙耶香と舞衣が話した。
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