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レーヴァティン
第二百四十六話 農業もまたその九

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「わかっていない」
「そうでござるな」
「それでも調べてだ」
「理解を進めているでござる」
「その山の民達よりもだ」
 むしろというのだ。
「アイヌ達はな」
「わかりやすいでござる」
「そうだな」
「山の民は言葉の訛りもでござる」
「この浮島は話している言葉もおなじだがな」
「西の浮島とも」
 そうであるがというのだ。
「どうもでござる」
「訛りがな」
「随分強くてでござる」
 その為にというのだ。
「わかりにくいでござる」
「そちらからもな」
「それもそれぞれの地域で」
「違いがあるな」
「だからでござる」
 そうした事情もあってというのだ。
「山の民達はでござる」
「何かとな」
「難しいでござる」
「非常にわかりにくい」
「民にして長いでござるが」 
 それでもというのだ。
「まだまだわかっていないでござる」
「そうだ、だがな」
「アイヌはでござる」
「確かな村がありな」
「言葉もよく通じてでござる」
 この世界ではそうなっている、アイヌの言葉は山の民達のそれと比べると遥かに訛りが穏やかであるのだ。
「そして文化も」
「村に行くとな」
「ユーカリ等もあるので」
「わかりやすいな」
「果たして何処に村があるのかさえわからない」 
 そうした状況でというのだ。
「また山の各地をしょっちゅう移動する山の民達では」
「全く違うな」
「そうでござる」
 現実としてそうであるというのだ。
「やはり」
「そうだな、俺達はその山の民達も治めている」 
 わからないことがまだ多いがというのだ。
「それならな」
「アイヌもでござるな」
「そうしていく、村には寺小屋も建ててな」
「教育もでござるな」
「進めていく」
 そうもしていくというのだ。
「これからはな」
「そうしていきましょう、教育で人材を育てれば」 
 紅葉が賛成の意を述べてきた。
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