第十九話 三つ葉のクローバーその九
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「食べることよ」
「そうすることね」
「ええ、絶対にね」
「あとお野菜もよね」
留奈はこちらの話をした。
「肥料には気をつけることね」
「有機農法ってあるけれどね」
「肥料の中に虫がいたら」
「怖いからね」
「そうした肥料は使わないで」
「食べる前によく洗ってね」
このことも忘れないでというのだ。
「食べることよ」
「そうするといいのね」
「お野菜もね、本当によく洗って」
その様にしてというのだ。
「食べることよ」
「そうすることがいいのね」
「ええ、お野菜もね」
「気をつけないと駄目なのね」
「食べるには美味しくて栄養があって」
そうしてとだ、かな恵はさらに言った。
「清潔である」
「それが条件ね」
「幾らお魚やお野菜に栄養があっても」
それでもというのだ。
「虫がいたらね」
「危ないわね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「気をつけることよ」
「そうしたことも」
「安全に食べるのもお料理には大事だからね」
「あたらない様にすることね」
「賞味期限に虫にね、毒もね」
こちらにもというのだ。
「間違っても下手に河豚なんて調理しないことよ」
「ああ、河豚はね」
理虹はその通りだと頷いた。
「あれはね」
「そう、危ないでしょ」
「だから調理に免許いるのよね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「河豚はね」
「あれ鉄砲って言うしね」
「あたると死ぬからね」
大阪では昔からそう呼んでいた、だから河豚の刺身は鉄砲の刺身ということでてっさと呼ばれているのだ。
「だからね」
「本当に怖いわね」
「実際に死ぬ人いるから」
「河豚を食べて」
「特に肝ね」
「一番毒強いのよね」
「それでも美味しいって言うから」
この話はよく言われていることである。
「だからね」
「無茶して食べて」
「亡くなる人が出ているのよ」
「そうなのね」
「肝は食べないで」
「他の部分を食べるにしても」
「ちゃんとした人に捌いてもらってね」
その免許を持っている人にというのだ。
「それでよ」
「食べるべきなのね」
「うん、ただ知り合いの人の亡くなった親戚の人は免許ないけど自分で買って捌いて」
河豚をというのだ。
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