第十九話 三つ葉のクローバーその八
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「鯉だと」
「そうなるの」
「確かに川魚は怖いわよ」
かな恵もこう言った。
「あたったらね」
「虫がね」
「だから火を通すかちゃんと冷凍する」
「そうして食べないと駄目なのね」
「あらいならちゃんと冷凍して」
そうしてというのだ。
「中の虫を殺さないとね」
「食べたら駄目ね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「さもないとね」
「本当にあたるわね」
「虫にあたると賞味期限切れより怖いわよ」
「身体の中荒らされるのよね」
「死ぬ場合もあるからね」
寄生虫によってというのだ、実際に寄生虫の種類によっては目に至られて失明したり脳に至られて発狂し死ぬ場合すらある。
「だからね」
「注意しないと駄目ね」
「鯉だってね」
この魚にしてもというのだ。
「そうだし他の川魚もね」
「危ないのね」
「ウシガエルもよ」
魚でなくともというのだ。
「タニシだってね」
「よく火を通すか冷凍していないと」
「危ないのよ」
「じゃあウシガエルのお造りとかは?」
「私は食べないわ」
かな恵は一華に口をへの字にさせて答えた。
「そういうのはね」
「そうなのね」
「危ないから」
それ故にというのだ。
「だからね」
「そうなのね」
「本当に命に関わるから」
かな恵はまたこう言った。
「だからよ」
「それでなのね」
「そうでなくても自分の身体の中に虫いるって嫌でしょ」
「そんなのいいって言う人いないでしょ」
今度は一華が口をへの字にさせた、そのうえでの返事だった。
「それこそ」
「そうでしょ、だからね」
「最初からなのね」
「もうね」
「そうならない様にすることなのね」
「サナダムシとかいたら凄く嫌よね」
富美子は眉を顰めさせてこの寄生虫の名前を出した。
「あれ何メートルもあるのよね」
「四メートル位らしいわね」
かな恵は富美子にこう返した。
「サナダムシになると」
「そんなのがお腹の中にいるのね」
「そう思うと凄く嫌でしょ」
「気持ち悪過ぎるわ」
こうかな恵に返した。
「もうね」
「そうでしょ、だからね」
「最初からなのね」
「寄生虫をお腹の中に入れない様にするのよ」
「それが大事なのね」
「だから川魚もね」
こちらもというのだ。
「気をつけるのよ」
「そうすることね」
「よく熱するか冷凍して」
その様にしてというのだ。
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