9-?
[8]前話 [2]次話
10月になって、男子チームの新人戦があったんだけど、初戦8対6で負けてしまった。最初は、6体3でリードしていたんだけど6回7回で打たれて逆転されてしまっていた。
だから、男子は練習にも活気がなくて、逆に、ウチ等の方が元気が良かった。グラウンドを使わせてもらえることが、多くなっていた。
そしたら、彩乃先生が、ウチ等に
「次の練習試合 決まったわよ 11月に 大阪のチーム その前に、もう、一度 男子チームとね」
私等は「わーい」と、みんなで喜んでいた。
その日の帰り、昂君と一緒に帰ったんだけど
「なぁ 昂 元気ないやん」
「あぁ なんか、張り合い無くてな、勝てんやんかー それで、結局 女の子の相手かーと思ってな」
「うーん だって しょうがないやんか 昂は頑張ってるんやしー」
「俺だけ 頑張ってもな― もう、サッカー部にいこうかなって 思ってるんや」
「昂 なんやのー 逃げ出すんかー 昂 らしくないやんか そんな 意気地無しなんか ウチの昂ってー そう思ったら 自分で引っ張って行き―な それが昂やろー」
「そーゆうけどな お前みたいに 鈴花とかオーカが居てへんのや ヤル気あんのん 恭一先輩と梶原先輩ぐらいやでー 俺等の学年なんて、どーでもいい奴ばっかーでな」
「そしたら、その先輩を助ければ、ええやんかー ウチ等先輩も居てへんかってんでー」
「真珠 お前は えらいよ 泣いても、喰いしばって、やってるもんなー」
「昂 そんな言い方止めてな― ウチは昂が居たからやろー あんなに、神社でウチのこといじめたん忘れたんかー 昂には、ウチじゃぁー 助けられへんのかー」
「・・・」
その日、そのまま、別れてしまった。クソー なんやねん お前 お前 って言いやがって・・あんな根性無いってしらんかったわー でも、あんなに、落ち込んでいる 昂を見たのは、初めてだ。何とか、励まさなきゃー。嫌だ― あんな 昂 なんてー
そして、次の日曜日に昂君を河川公園に誘ったのだ。
「なぁ 行こうよ デートしてへんやんかー お弁当作るし ピクニックやー サッカーなんかもやってるか わからんでー」
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ