リュカ'sキッチン レシピその2「ダジャレ DE 肉じゃが」
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『肉じゃが』だ!」
「に、ニクジャガ?」
「そう、ニック・ジャガーが作る肉じゃが。ダジャレだけど面白くねぇ?」
「は、はぁ……自分の名前がダジャレにされてるって事を除けば」
「今日は準備が出来てないから後日になるけど、ニャアちゃんの名前を捩った料理も伝授するね」
「ほ、本当ですか陛下!?」
ニャアは自分にお名前をダジャレにされる事に抵抗がない様だ。
「うん、ニャースノ・タンプラーが作る『ナスの天ぷら』って名前の料理。まぁ正確には天ぷらって料理名ね。ナス以外でも色々作れて美味しいよ」
「はい、楽しみに待ってます!」
先刻の俺を見る目と違い、ニャアは満面の笑みだ。
「さぁ取り敢えず今日は肉じゃがだ!」
そう言うとリュケイロム陛下は、料理に取りかかる。
手の空いてる者にライスを炊かせ、別の手空きの者には以前からリュケイロム陛下作って教えてくださってた『味噌汁』と言う名のスープも作らせながら……
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「……如何よ?」
「す、凄く美味しいです! ライスと肉じゃがが合ってて美味しいですし、肉じゃが自体が甘めなので味噌汁との相性も最高です」
俺の感想に誰も異論を唱えない。
だって皆おかわりしてるくらいだし、その行為自体が美味しいと評価してる事だし……
食材と調味料さえ揃えば、凄く簡単に作れる……凄い料理である!
「さて……では本題に入ろう」
「ほ、本題? 肉じゃがの伝授が本題ではないのですか?」
急にリュケイロム陛下が不思議な事を言い始めた。顔は何時もの様に優しい笑顔だが、声のトーンと瞳の奥の輝きが俺を緊張させる。
「お前……ニックには、先刻言ったダジャレで、この料理を世間に広めて欲しいんだ。それも今すぐ!」
「……とおっしゃいますと?」
「お前には今すぐにでも宮廷シェフを辞めてもらい、肉じゃがをメインにした料理屋を経営して欲しいんだ……勿論“グランバニア王家認定料理人”の証明書は渡す」
「そ、そう言われましても……店を持つにも資金が……」
「解ってる。一方的に『店を出せ』とだけ言うつもりは無い……だが個人の店を出させる為に税金は使えない」
「で、ですよね」
「そう……だが、こんな時に頼りになる人物が居る!」
「た、頼りになる人物?」
サラボナ商会の方かな?
「おい、屈強なる兵士諸君!」
「「「はっ!」」」
え、彼等に金を出させるの?
「今すぐウルフ・アレフガルド宰相閣下をお呼びしろ。丁重に……失礼の無い様にだぞ(笑)」
ニックSIDE END
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