リュカ'sキッチン レシピその2「ダジャレ DE 肉じゃが」
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(グランバニア城・メインキッチン)
ニックSIDE
指ザックリ事件から3日後……
またビアンカ王妃陛下がキッチンへと訪れた。
今度はリュケイロム陛下と共に!
「おい、きっとこの間の件だぞ」
俺の傍に居た彼女のニャアが、俺を不安にさせる。
「あ〜あ……きっとクビだな」
冗談でも言うな。
「クビで済むかね?」
同じく傍に居た先輩が苛める。
「そうですねぇ……極刑かなこれは(笑)」
笑いながら言う事では無い。
周囲が面白半分で色々言ってるが、俺の不安を増大させる要因が他にもある。
それは両陛下に随伴してる方々だ。
城内のプライベートエリアに存在するキッチンに来るのに、強そうな兵士が5人に上級メイドと一般メイドが3人。
兵士は捕縛する為の要員だと思われるし、メイドさん等は俺の普段の仕事ぶりを指摘するのだと思う。
仕事柄メイドさん等とは親しく(基本事務的)してるし、俺の問題点を指摘するのは容易いだろう。
ガチで不安になりニャアに視線を向けると、半笑いで肩を竦め声に出さずに『あ・き・ら・め・ろ』と……これ俺の自慢の彼女です。
「あ〜……3日前に僕の奥さんの胸の谷間を凝視して大怪我した奴って何奴?」
はぁ〜ん……やっぱりこの件だったぁ!
「あ、あの……俺です……」
黙っていても直ぐバレるし、素直に手を上げ自白する。
「アンタ死にそうな顔してるのに素直だな?」
とニャアが意地の悪い笑顔で囁く。
「序でに……僕の奥さんの巨乳に触った女の子が居るらしいけど、どの娘?」
そう言えばニャアは俺みたいに見るどころか触ってたな。
「げっ……何でその事知ってんの!?」
如何やらビアンカ王妃陛下は、リュケイロム陛下には言って無かった様だ。
では誰からの情報だ?
「ホイミンが密告った」
「も〜……裏切り者ぉ」
ビアンカ王妃陛下に可愛く咎められ、ホイミスライムはその触手で頭をかいている。
「あの娘?」
両陛下の可愛い(可愛いのはビアンカ王妃陛下)遣り取りの中、頭をかいてたホイミスライムがその触手をニャアに向けた。
「あ……す、済みません! わ、私がビアンカ陛下様のお胸に触れてしまった者です!」
先刻まで俺をイジってたのに、いざ自分の番になると緊張して言葉遣いが変になってる。仕返しにイジってやるか?
「え〜っと、確か君は……『ニャースノ・タンプラー』ちゃん……だったよね」
「あ……は、はい。ニャアと呼ばれてますが、よくご存じで」
何でニャアのフルネームを知ってるんだ?
「うん。城内に勤める女の子の名前は全部暗記してるからね。男は憶えられん! 10回くらい聞いてフワッと憶えられる程度。1週間、その名前を聞かなき
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ