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私はいじわる 小悪魔が住みついた
9-?
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塁で、監督は、ピッチャー鈴花を告げたのだ。鈴花は私に「インコース攻めでいくからね 真珠」と、言ってきた。それから、みんなサードゴロとピッチャーゴロばっかり。ボテボテの・・。5回、6回も。その間に打たれたのは、ヒット1本だけだった。

 4対1で7回 最後の攻撃。6回表は、私も、鈴花も凡退していた。そして、オーカ。センターの横を破って3塁まで行った。その後、バンドで1点入ったけど、そのままゲームセツト。4対2で負けてしまった。

「いい試合だったんじゃぁ無いか 点を取れるとこは、しっかり取れていたし エラーだって3つだけだよ 出来ることはやったんだし、ちゃんと、試合になったじゃぁないか 自信持て まだまだ、これからだよ」と、末永先生が言ってくれていた。

 その時、向こうのコーチが末永先生に話しかけてきて

「いゃー 良いチームですなー まだ、半年とかで1年生が主体でしょ 最初は侮っていたんですが 4回の攻撃 見事ですな うちのチームには、あんなこと出来ない。だから、みんなに、言ったんですよ 気を引き締めないと負けるぞーって 良い選手がいるから、来年は怖いですね 又、機会があれば、ぜひ練習試合をお願いします」と。

「あんな風に言ってくれたけど、もっと点を取られていたぞ オーカが盗塁を全部 阻止していなければな それと、取られないでも良いところでも取られた 連携とかまだまだ足りないぞ それと試合中にもっと声を出せ 次は、勝てる」と、穣先輩が最後に言ってきた。

 私は、帰り道、負けたけど、口惜しくはなかった。やれることは出来たと思っていたから

「真珠 なんだよ 最後の打席で簡単に凡退しゃがって」と、昂君がそばに寄ってきて

「うー でも 1本 打ったやんかー 守るのに必死やったんやものー エラーもしてへんやろ」

「あれは 俺が声出したから、たまたま やろー」

「でもな ちゃんと 応えたやんかー・・・そーやぁー ウチは昂が居てへんと何もできひんのやー」

「アホ そんなこと ゆうてんのとちゃう やれば、できるのが真珠なんだろー」

「・・・アホ ゆうな・・褒められると思っとったのに・・」と、私は小さい声で言って居た。


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