第十一話:愛すべき家族に祝福を
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ね、それぞれ違う回避を…」
白いオーラの少年はセイラの横顔へ回し蹴りをするも、片手で塞がれる。
黄色の雷は上へと上がっておりセイラに向けて両手で握りしめられた拳を頭上で振り下ろすも掌でそれすらも受け止められた。
現在ネロの体内の”力”は、ある動きを始めていた。
ただ力の放出をするのではなく、流れのような線に従い、己の認識を”気”としてより”魔力”、そしてその魔力の最大限の流れを加速させて己の内の力を今まで出していた力”以上”を超していた。
先ほどの黒幕であろう人物と姉との会話。
自分が引き出している無理矢理ともいえる気の操作…否、魔力操作!!
ただ引き出すのではなく、きちんとした”流”に適切した放出が存在するのならば!
「だああああああ!!!!」
「!!土壇場で!!それでこそネロさま!!!」
片手で塞がれていた拳に”流”に適切した魔力の動きに赤い魔力が溢れ、己の最大とも言える力の放出を限界以上に引き出していた。
本能を引き出すことにより一時期ともいえる時間で使っていた大猿の力は通常の10倍程だ。
そして、今ネロは大猿の力を”放棄”し、己の身体に巡る流れの操作を更に加速させて大猿とは別の力――力・スピード・破壊力・防御力の何倍にもさせる技をモノにした。
かつて行っていた修行を、自身が諦めていた強化技を大猿のパワー以上の上乗せを行う。
「界ィ王ォ拳ンンンンン―――!!」
塞いでいた今のセイラが使っている力を上回るように、力の加速をする。
身体中に流れる力の上乗せに尋常ではない痛みを感じながらもそれを構わず更にネロは限界を超えようとした。
「20倍だあああああああああ!!!!!!!」
「がふッ…!!」
そして上がり続けたのネロの力はついに、セイラをも超えてその拳は彼女に届いた。
拳が彼女の胴体に入った瞬間に、互いの力比べてを負けたセイラに畳みかけるようにネロは次の拳でセイラを殴り飛ばした。
それを目にしたラクサスは目を見開くものの、笑みを深めて己の魔力を纏って雷速でセイラの元へ向かい、吹き飛ぶセイラの後ろに回り込んで雷撃の拳は後ろに吹き飛んでいたセイラを反対方面へと吹き飛ばした。
その方向の先に居るのは、身体中を赤いオーラに包み込んで拳を構えるネロ。
「だりぁッ!!」
すぐさまネロは別の足で蹴りを放ち、蹴りの連弾で息する間もなくセイラへとお見舞いする。
対してセイラは最初の一撃目を食らうもののその蹴りのすべてを巧く捌くように受け流しながらネロに反撃をするが、それを雷の主は黙秘せず次の一手で動いた。
「おおおおおおおおおお!!!!!」
まるで天災の如く巨大な落雷を拳に惑わせてそれをセイラの顔面へ突く
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