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レーヴァティン
第二百四十六話 農業もまたその六

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「それでぜよ」
「そうなったな」
「しかしぜよ」
「そうした政も行ってだ」
「後々の長い太平の礎を築いたぜよ」
「そのことは事実だ」
 英雄もその通りだと頷いた。
「まさにな」
「紛れもないのう」
「そうだな」
「だからぜよ」
「俺達もだな」
「落ち着けば」
 それからはというのだ。
「貸し出している武具はぜよ」
「返させるな」
「そうするぜよ」
「そうしていくな」
「それも政ぜよ、アイヌにしても」
 その彼等もというのだ。
「狩りや漁に必要なものは持たせて」
「猟師や漁師の様にな」
「それ以上のものは」
 そうした武器はというのだ。
「幕府が貸し出す」
「そうするな」
「そしてぜよ」
「身を護らせて」
「その上で落ち着いたら」
 その時はというのだ。
「返してもらうぜよ」
「そうしていくな」
「ではぜよ」
「これからはな」
「危ない場所はそうしていくぜよ」
 屯田兵を置くか民に武具を貸し出すというのだ。
 こうした政も決めつつ英雄は函館から蝦夷の統治をはじめていた、そうして道を札幌に向けてだった。
 各地に港も築いていくがだった。
「小樽に稚内にか」
「室蘭に釧路、根室とな」
 幸正が応えた。
「蝦夷の各地にだ」
「湊を築いていくな」
「そしてそこからな」 
 港からというのだ。
「道もだ」
「築いてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「函館からだけでなくだな」
「各地からな」
 それぞれの港からというのだ。
「道を敷いていってだ」
「蝦夷の各地をだな」
「道でつなげていくことだ」
「函館だけでないな」
「湊は多い方がいいな」
「漁港に貿易港とな」
「だからだ」
「築いていくか」
「苫小牧もある」
 幸正はこの地の話もした。
「築いてな」
「そうしてだな」
「蝦夷の各地を迅速にな」
「道を敷いていくか」
「それでどうだ」
「よし、ではな」
 英雄もそれならと応えた。
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