第十九話 三つ葉のクローバーその三
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着替え終えて部室を出て自分のクラスに向かった、そうしてクラスに入ると一華が青い顔をしていたので状態を聞いた。
「どうしたの?」
「いや、下痢したの」
「下痢?」
「朝からお腹の調子が悪くてね」
一華は自分の席に座った状態で答えた。
「正露丸飲んできたけれど」
「まだ悪いの」
「もう今朝四時に飛び起きて」
流石にどうしてそうしたかは言うまでもなかった。
「それから何度もね」
「おトイレ行ってるの」
「そこからあまり寝れない位ね、それでね」
「正露丸飲んだのね」
「それで学校に来たけれど」
それでもとだ、その青くなった顔で話した。
「ちょっと今日はね」
「体調悪いのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「正露丸効いてきたみたいだけれど」
「それは何よりね」
「全く、急にそうなったわ」
「何でそうなったの?」
留奈がその原因を尋ねた。
「そもそも」
「昨日の夜牛乳飲んだけれど」
「その牛乳がなの」
「古くてね」
それでというのだ。
「飲んでから見たら賞味期限切れで」
「ああ、それでなのね」
「こうなったみたいなのよ」
「賞味期限切れの牛乳は駄目よ」
留奈はここまで聞いてはっきりと言った。
「やっぱりね」
「そうよね」
「本当にそうなるわよ」
あたるというのだ。
「気をつけないと」
「本当にね。飲んだ後お母さんにその牛乳今から捨てるところだったって言われて」
「しまった?」
「そう思ったわ」
一華は青くなったまま答えた。
「実際にね」
「飲んで後悔したのね」
「ええ、けれどお家出てからおトイレ行ってないから」
それでというのだ。
「もう大丈夫と思うわ」
「そうだったらいいわね」
「本当にね」
「じゃあ今日のお昼は消化にいいものにしないと駄目ね」
かな恵がそれならと言ってきた。
「お腹の調子悪いなら」
「お粥とか?」
「それか柔らかいパンね。おうどんもね」
こちらもというのだ。
「いいから」
「そういうの食べたらいいのね」
「やっぱりお昼は食べた方がいいから」
それでというのだ。
「ちゃんとね」
「柔らかいものをなのね」
「食べて」
そうしてというのだ。
「体力を回復させてね」
「そうするわね」
「お腹壊したりした時こそね」
まさにとだ、かな恵は話した。
「体力補給をね」
「忘れないことね」
「そうしないと」
さもないと、というのだ。
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