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イベリス
第四十七話 思わせぶりな態度その十三
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「巡ってです」
「東京のあちこちをですね」
「知って下さい、東京は世界屈指の大都市であり」
 そうしてというのだ。
「世界中から人が集まっているので」
「色々な人見ますね」
「左様ですね」
「日本人に限らないで」
 そうしてというのだ。
「アジア系の人にしても」
「色々ですね」
「白人の人も黒人の人も」
「アラブ系も中南米の人達もですね」
「多彩ですね」
「それが東京です」
 まさにというのだ。
「私がいた神戸の学校もそうでしたが」
「八条学園の本校ですね」
「世界中から人が集めっていて大阪もです」
「大阪もですか」
「立派な国際都市でしたが東京は」
 この街はというのだ。
「さらにです」
「本校や大阪以上にですか」
「国際的で」 
 それでというのだ。
「非常にです」
「色々な人がいて」
「そして日本人もです」
「色々な人がいますか」
「そうした意味でも世界を見られて」
 そうしてというのだ。
「日本と社会もです」
「見られるからですか」
「はい」
 だからだというのだ。
「東京はです」
「色々とですか」
「赴かれて」
 そうしてというのだ。
「ご覧になられるべきです」
「そうですか」
「そして世の中を知られて」
「勉強すべきですね」
「そうです、ですが」
 速水はこうも話した。
「危険な場所も多いので」
「魔都だからですね」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「一人で赴かれるには危ない場所も多いです」
「そうした場所にはですか」
「信頼出来る方とです」
「一緒にですね」
「行かれて下さい、いいですね」
「東京に住んでると色々聞きます」
 咲もそれはと答えた。
「端っこにいましても」
「そうですね」
「だからすね」
「そうです、ですから」
「そうした場所にはですね」
「信頼出来る方と」
「お姉ちゃんや店長さんと」
 咲は速水も見て話した。
「そうですね」
「私は省いてご両親と」
「店長さんは駄目ですか?」
「男は駄目です」
「そうなんですか?」
「男は狼と思って下さい、童話の」
 そちらのというのだ。
「実際の狼は人を滅多に襲いませんが」
「童話の狼はですか」
「襲いますので」
 だからだというのだ。
「ご注意下さい」
「そうなんですね」
「男は除外して下さい、生涯の伴侶でないと」
「結婚する相手でないと」
「そのことはご了承下さい」
「そうですか」
「そのことも申し上げておきます」 
 こう言ってだった、速水は咲がいつも頼りにしている咲や彼女の両親を信じて頼る様に話した。彼女が心から頼る彼等なら問題はないと話して。そして彼女をこの日は最後まで見送ったのであった。


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