第二幕その四
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「宮殿にもね」
「行きましょう」
「そうしようね」
「宮殿に入るまでの旅を楽しんで」
「それからもだね」
「ええ、首都に着いて」
そしてというのです。
「街を見て回ってね」
「エメラルドで輝いているね」
「そして宮殿にもよ」
やはりエメラルドで飾られているそこにです。
「入ってね」
「見て回って楽しんで」
「そしてよ」
「オズマ姫達にお会いして」
「パーティーに招待しましょう」
「そうだね、じゃあ楽しくね」
「このまま歩いていきましょう」
笑顔で言ってさらに先に進みます、そしてです。
首都の城門のところに来てです、夕暮れになったので王子は皆に言いました。
「じゃあ明日にね」
「そうですね、首都に入りましょう」
「あと少しですけれど」
「そうしましょう」
「今日はここで休みましょう」
「テントを出して」
ジョージ達五人も応えました。
「また進めばいいですし」
「それじゃあですね」
「今日はですね」
「テントに入って」
「休みますね」
「そうしようね」
王子もこういます、ですが。
ここで城門を守っていた門番の兵隊さんが言ってきました。
「あっ、いいですよ」
「街に入っていいんだ」
「はい、確かに夕暮れでもうすぐ門を閉めますが」
それでもというのです。
「あと少しです」
「待ってくれるんだ」
「皆さんが中に入られるまでは」
城門の向こうの街の中にというのです。
「そうさせてもらいます」
「悪いね」
「悪くないですよ、杓子定規に時間を守るよりも」
それよりもというのです。
「多少です」
「融通を利かせるんだ」
「そうするものですから」
それ故にというのです。
「ここはです」
「そうしてくれるんだ」
「どうぞ、それで後は」
街の中に入ればというのです。
「お好きな様に」
「実はオズマ姫達をパーティーに招待したいんだ」
ここで、です。王子は兵隊さんにこのことをお話しました。
「それで来たんだけれど」
「はい、ボボ王子様ですよね」
「知ってたんだ」
「そのお話が出るまで黙っていました」
「そうだったんだ」
「はい、それでですね」
「姫様達を招待したいけれど」
「どうぞ。王宮の方に連絡させてもらいます」
今度は自分のスマートフォンを出しました。
「これから」
「そうしてくれるとだね」
「もうすぐにです」
それこそというのです。
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