第四百九十四話 戦士達が集まりその六
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「えりなは」
「そうですよね」
緋沙子は那月の言葉にも頷いた。
「私も実は」
「間違えるな」
「そうした時があります」
「私達は本当にそっくりなんですよね」
名前が出た刀華も言う。
「これが」
「うん、外見で区別しないとわからないかも知れないよ」
ワニベも彼女達を見て話した。
「本当にね」
「そのうち覚えていきますので」
緋沙子はそのワニベに真面目な顔と声で答えた。
「ご安心下さい」
「それじゃあね」
「確かに戸惑いますが」
誰が誰かわからないでというのだ。
「最初は。ですが」
「あくまで最初だね」
「本当になれます」
そうなるというのだ。
「それで覚えられますので」
「それじゃあね」
「皆さんと交流されて下さい」
「そうさせてもらうよ」
こう話してだった。
ワニベは他の世界の仲間達と積極的に交流を持っていった、それは早速はじまった訓練の時もそうで。
それでだ、サポート役の仕事をしつつ語った。
「うん、少しでもね」
「覚えてきました?」
「そうなってきたよ」
オットーに笑顔で話した。
「誰が誰かね」
「わかってきましたか」
「そうなってきたよ」
「じゃあ昴君と丸井君の違いも」
「わかってきたよ」
彼等のそれもというのだ。
「徐々にだけれどね」
「そうです、いきなりは無理ですから」
全員を覚えることはというのだ。
「一緒にいる間に」
「覚えていけばいいんだね」
「決戦が終わるまでの間ずっと一緒にいますから」
だからだというのだ。
「それで、です」
「覚えていくんだね」
「そうなっていきますので」
「覚えていけばいいんだね」
「自分のペースで」
「そうなんだよな、本当にいきなりは無理だからな」
カイジンも言ってきた。
「少しずつな」
「覚えていけばいいんですね」
「そうしていけばいいんだよ」
「俺達だってそうだしな」
「ああ、徐々に覚えていったしな」
「・・・・・・・・・」
ガルムとドルド、ミルドも言う。ただしミルドは頷くだけだ。
「・・・・・・・・・」
「だからあんたもな」
「少しずつそうしていってくれよ」
「そうさせてもらいます」
「俺も覚えてきた」
二ノ宮も言って来た。
「段々な」
「頭がついていく感じかな」
ゲルサドラはこう言った。
「これは」
「頭がか」
「うん、皆と一緒にて話してね」
そうしてというのだ。
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