第二部 1978年
ソ連の長い手
首府ハバロフスク その3
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計画委員会と言えば、50年近くソ連の国家戦略を牽引してきた機関
ここの経験者は後に首相の地位に就いたものも少なくはない
その様な人物が立ち上がって発言する
周囲の目線が、件の男に集中した
「議長、この失政続きにろくな活躍も出来ずにいる党員たちにとっては、名よりも実です」
第一副首相が、その場を纏める
「木原は共産党の人間ではない。
使い捨てても十分ではないかな……、ここは一先ず党益を優先させよう」
彼はその言葉を皮切りに挙手をする
一斉に、閣僚たちが同意を示す
彼の提灯持ちのとの評判がある第二書記は、その様に唖然とする
参謀総長が、立ち上がる
「直ぐに、特殊部隊と、ポーランドの大使館に連絡だ」
老人の顔を真正面から見る
「木原暗殺計画は中止とする」
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