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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
馬-わがはいはうまである-
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ことにした。

「面白いな。」

主の頬が僅かに緩む。
そして私は駆け、手下を蹴飛ばし、踏み付け、縦横無尽に駆け回る。

「輸送車が…!!」
「馬のくせにこいつ!!くらえぇ!!」

奴らが持っている武器、そう、銃といったか。
車を横転させてやったら怒って撃ってきたが、その程度で私の肌を傷つけることは出来ない。

「ウソだろ…」
「この馬バケモンか!?」

乱射し、私には一切効いてないことを悟ると手下の顔は絶望に染った。
挨拶代わりだ。お前の顔面にもひづめの跡を残してやろう。

さて、主も主で相変わらず大活躍だ。
人を斬り、輸送車をボコボコにし、奴らをどんどん殺していく。
私も、そろそろやろうか。

「…!!」

駆け、ムサシと白い騎士の横を通り私が目指すのは

「な、なんだ…!!」

いけ好かない白い男だ。

「来るな!!やめろ!!セイバー!!」
「…!!」
「はいだーめ。あなたの相手は私でしょ?」

白い騎士が急いで向かおうとするが決闘相手のムサシに阻まれる。
あれだけ卑怯な真似をしたんだ。
これくらい許して欲しいものだ。

「来るな!!来るんじゃない!止まれ!!止まれェ!止まれと言っ…」

両手を突き出し止まれとジェスチャーしているが、私は主の言うことしか聞かないのだ。
さぁ、主とムサシを卑怯な手を使って貶めようとした罰だ。
そのムカつく顔に、とびきりの蹴りをくらわせてやった。


「ごぼぉ!!!」
「!マスター!!」

白い騎士が叫び、駆け寄る。
白い男は鼻骨が折れたのだろう。鼻から大量の血を流し、そのスーツを存分に汚しながら吹っ飛んだ。

「ぶっ、ぎ、ぎざま”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!!」
「よくやったオロバス。逃げるぞ。」

白い男が何か言っているが一切聞かず、主とムサシは私に飛び乗り、手綱を握って走れと指示する。

「残念だったな。今回も武蔵の勝ちだ!」
「それを言うなら私と”オロバス”の勝ちじゃない?ねぇ、オロバス?」

そう捨て台詞を残し、走り去った。
その後だいぶスカッとした。ありがとうと主とムサシに褒められた。
なんてことはない。ただ私もあいつが気に入らなかっただけなのだからな。
それに、人間の言葉にこんなものがあるそうじゃないか。

『人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ』と。

?


葛城財団。
それが、主とムサシが敵対する群れの名前なのだと言う。
人間共の大切なパートナーであるサーヴァントを捕まえてまわっているという、人間からすればとても極悪非道な群れなのだと主から教わった。

それと、その葛城財団なのだが、

「見つけたぞぉぉぉ!!!!山本隊長の仇だぁぁぁぁ!!!」


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