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イベリス
第四十七話 思わせぶりな態度その十一

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「私も」
「そうなんですね」
「日本の神道は特に」
「神道は、ですか」
「陰陽道も含めてです」
「陰陽道ですか」
「私は陰陽道は専門ではないですが」
 それでもというのだ。
「そちらもです」
「学ばれていますか」
「そうしています」
「そうなのですか」
「勿論第一はタロットです」
 こちらを学んでいるというのだ。
「何といいましても」
「やっぱりお仕事なので」
「そうです、大アルカナだけでなく」
 よく使う二十二枚のカードに限らないというのだ。
「小アルカナもです」
「学ばれてるんですか」
「そして使えますし」 
 それにというのだ。
「力も引き出せます」
「だから占いも当たりますか」
「そうです、お仕事に」
 ここでも占いに限らなかった、だが咲は気付かずこう言った。
「そうなんですね、それが店長さんの占いですか」
「お仕事なのです」
 嘘を言わずこう咲に返した。
「私の」
「タロットのカードの力を引き出しておられるんですね」
「何処までも、ですが」
「ですが?」
「タロットの力は無限なのです」
 微笑みこうも話した。
「何処までも、です」
「引き出せるんですね」
「それがタロットなのです」
「奥が深いんですね」
「何でもロマニや古代エジプトにまでその歴史は遡り」
「古いんですね」
「一説ですが」
 それでもというのだ。
「そう言われていて魔術や錬金術にもです」
「そういえば魔法使いも」
「使う場合がありますね」
「そうですよね」
「そちらにも関連があります」
「オカルトとも密接な関係があるんですね」
「謎にも満ちていて」
 そうしてというのだ。
「学びその謎を解き力をです」
「引き出していくものですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「何処までも」
「極限がないものなんですね」
「ですから学んでも」
 それを続けてもというのだ。
「何処までもです」
「学びきれないですか」
「先があります」
「タロットも凄いんですね、そして神道も陰陽道もですね」
「他の宗教やオカルトも含めて」 
 そうしてというのだ。
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