第一章その八
[8]前話 [2]次話
「あのテーブル掛けがありますと」
「オズの国はあちこちに食べものがあるから旅をしてもお食事に困らないわ」
「果物が実る木が一杯ありますからね」
「お弁当の木まであるわね」
「はい」
「だから食べものには困らないけれど」
それでもというのです。
「私はね」
「あのテーブル掛けもお持ちですか」
「オズマ姫から貰ったのよ」
「それでお持ちですか」
「友達だからってね」
そう言ってくれてというのです。
「ドロシー王女達にもあげて」
「アン王女にもですね」
「そうなの」
「そういえばね」
ここで王子も言います。
「トロット王女もベッツイ王女も持ってるね」
「そうですね」
「あのテーブル掛けはどうもね」
「オズの国の王女ならですか」
「それならね」
「持っておられるものですか」
「そんな風になってるね」
こうお話するのでした。
「王女の人達はよく旅に出るからね」
「それで、ですね」
「その時にね」
「好きなものを食べられる様に」
「オズマ姫が配慮してくれたんだね」
「そうですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「アン王女もだよ」
「持たれてるんですね」
「そうだね」
「ただ私はあまり旅に出てないのよね」
王女が言ってきました。
「これが」
「けれどね」
「私もオズの国の王女で」
「今実際に旅に出ているから」
「それでね」
「オズマ姫がくれたのね」
「その意味でもね」
お友達であってというのです。
「それでだよ」
「そうなのね」
「それでお昼は何を食べようか」
「そうね、何を食べるのか」
王女も言われて考えました。
「そのことも考えるべきね」
「王女の国は果物が名産だね」
「特に林檎ね」
「そうだね、それを出してもいいし」
果物とそれを使ったお料理をというのです。
「他にもね」
「これはというお料理があったら」
「それをね」
「出してもいいのね」
「結局は食べたいものを」
それをというのです。
「出せばいいよ」
「そういうことね」
「ちなみに僕この前アイスバインを食べたよ」
「あの大きな豚肉の塩茹でね」
「いや、ボリュームがあってね」
「美味しいのね」
「これがね」
こうお話するのでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ