第四百九十三話 白い敵その十四
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「何時まで続くかわからないからな」
「そこはスサノオ次第だからね」
「あいつが出さなくなるまでだよ」
「だからね」
「それまでは戦いが続くよ」
「ならだ」
シブヤとナリタに冷静な声と顔で答えた。
「それまで戦う」
「そうしていこうね」
「俺達もサポートしていくからね」
「宜しく頼む、しかしだ」
「しかし?」
「しかしっていうと」
「大体スサノオがわかってきた」
自分達の敵であるこの神のことがというのだ。
「徹底的に楽しみたいか」
「そう、俺達と戦って」
「それで退屈を忘れたいんだ」
「それがあいつの考えていること全てだよ」
「本当にね」
二人で二ノ宮に答えた。
「世界をどうするつもりはなくて」
「ただそれだけだよ」
「他に考えてることはないよ」
「それしかないんだ」
「その為に何でもするか」
「自分の全力を使ってね」
「異次元の牢獄からね」
二人で二ノ宮にさらに話した。
「そこから出られないから」
「そうしているんだ」
「一生ネオニートで自分の部屋で気軽に過ごすなら兎も角だ」
二ノ宮はまた自分の理想の生活の話をした。
「永遠に何もない場所にいるのもな」
「嫌になるよ」
「誰だってね」
「一生その部屋で暮らすと言ってもだ」
ネオニート生活を実現し高らかに笑っていた時のことを思い出しつつ語った。
「やはりな」
「ずっとそこでいられないよね」
「外出したい時もあるね」
「何でもデリバリーで注文出来てもな」
それでもというのだ。
「やはりな」
「スサノオはそれが出来ないから」
「だからだよ」
「退屈から逃れる為に」
「俺達に仕掛けているんだ」
「そういう奴だな、ではその退屈を忘れさせてやる」
強い言葉でだ、二ノ宮は言った。
「そして勝ってやる」
「そうしようね」
「この戦いでも」
「そろそろ減ってきたか」
今いるその場所から戦局を見て言った。
「オルフェノク達も」
「そうね」
アカリも戦局を見て頷いた。
「あと少しよ」
「それでだな」
「戦いが終わるわ」
「そしてだな」
「スサノオが出て来て戦うのなら」
彼がそのつもりならというのだ。
「もうね」
「その時はだな」
「戦うことになるわ」
まさにというのだ。
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