第四百九十三話 白い敵その十三
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「知能がないだけでなく感情もないのなら」
「暴走もしないの」
「それはもう人でも獣でもない」
そのどちらでもないというのだ。
「機械だ」
「今のオルフェノクは機械なの」
「スサノオの駒でありな」
そうしてというのだ。
「そうだからな」
「倒されれば終わり」
「暴走もせずな」
「そしてまた出るの」
「暴走すればそれはそれで戦い方があるが」
それでもというのだ。
「しかしな」
「暴走しないなら」
「それで戦い方がある」
そうだというのだ。
「それをだ」
「やっていくの」
「そうする、いいな」
「それじゃあ」
魔王は頷いた、そうしてだった。
その拳でオルフェノクをまとめて吹き飛ばして倒した、ジャベルも横に手刀を振るって数体まとめて倒した。
その目の前にまたオルフェノクの大群が来た、ここで御成が言ってきた。
「お二人は少し下がって下さい」
「そうしてか」
「はい、敵を少し引き付けて」
そうしてというのだ。
「一気にですぞ」
「敵を倒すことだな」
「そうして下さい」
「わかった」
ジャベルは御成のその言葉にクールな声で頷いた。
「それではな」
「そうして下され」
「私もそうする」
魔王も頷いた。
「そうして戦う」
「ではですぞ」
「御成さんの指示もいい」
魔王は素直に思った。
「それなら」
「納得してくれますか」
「おっさんだったら絶対に聞かないけれど」
仙人が言えど、というのだ。
「それでもキンジや御成さんなら」
「ではお願いしますぞ」
「こう言ってくれるのがいい」
「では一時下がろう」
ジャベルは魔王に顔を向けて微笑んで告げた。
「そうしてだ」
「うん、まとめて倒そう」
「そうするとしよう」
こう話して実際にだった。
二人は下がりそこで力を貯めてただ突っ込んで来るだけのオルフェノクをまとめて倒した、戦局は戦士達は充分持ち堪えているものだった。
その戦局を仮眠から起きて見てだった、二ノ宮は言った。
「このまま戦っていくことか」
「うん、そうしたらね」
「敵の新手が出て来なくなるよ」
シブヤとナリタが応えた。
「そうなるからね」
「それまで持ち堪えることだよ」
「そうだな、時間になれば交代するが」
御成と指揮をというのだ。
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