二度目
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リーズ』
ウィザードは落下する可奈美の手を取りながら、風の防壁を発動させる。
それはある程度はトレラアルディガイザーの攻撃を防ぐ。だが、それはやがて押され、ウィザードと可奈美はどんどん下降していく。
「やばい!」
ウィザードは慌てて可奈美を抱き寄せ、自らの体が下になるようにする。
トレラアルディガイザーによって墜落させられ、生身に戻ったハルトと可奈美。
「動けないんだったら、無理しないでよ……」
「ハルトさんだって、肩ケガしてるじゃん……!」
折り重なるようにして呻く二人へ、トレギアが赤い眼を光らせた。
その爪を交差させ、斬撃が二人へ落とされていく。
トレラムノー。これまでも、何度もハルトたちを苦しめてきた技。
「やばい……!」
変身も魔法も間に合わない。
だが。
横から飛び込んできた、青い光線がトレギアの攻撃を押し流していった。
「何これ、どういう状況!?」
それは、ハルトたちの前に着地したのは、新たな参加者。
ガンナーのサーヴァント、リゲル。
彼女はハルトと可奈美、そして狂三、浮いたままのトレギアを見渡した。
「蒼井晶を見つけたんじゃなかったの!? どこにもいないし、あれはフェイカー……? それに、アイツは?」
リゲルはフォーリナーを見て銃を向ける。
フォーリナーはほほ笑んだだけで微動だにすることもない。
リゲルはフォーリナーから目を離すことなく、トレギアへスコープを当てる。彼女のゴーグルにあらゆるデータが表示されては消えていく。
「……! ちょっとウィザード、どういうこと? トレギアの中から氷川紗夜の生命反応が検出されているんだけど!?」
「さすが。その通りだよ……!」
ハルトは立ち上がりながら毒づく。
すると、リゲルは驚きと共に眉を吊り上げた。
「その通りって、彼女を危険な目に遭わせないって話はどうなったのよ!」
「トレラアルディガイザー」
リゲルの非難が終わらない中、トレギアの攻撃が止まる理由にはならない。
ハルトはリゲルを背中に回し、防御の魔法を使った。
『ディフェンド プリーズ』
もう一度発動する、魔法陣の防壁。だが、それはトレギアの攻撃に対して、十分な防御力を持つとは言い難いものだった。赤い壁はあっさりと吹き飛ばされ、ハルト、可奈美、リゲルの三人は地面に打ち付けられる。
「くっ!」
だが、いち早く復活したリゲルが、その衝撃と同時に、散弾を放った。
それはトレギアの足を止め、さらに彼女が手に持った剣での攻撃を可能にした。
「フン」
手を後ろで組みながら、リゲルの攻撃を避け続けるトレギア。それどころか、読めたトレギアは、簡単にリゲルの剣を受け流
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