父と娘
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しく抱き締める…
マリーもしがみつく様に抱き付き、父の温もりを感じる。
「でも教えて欲しい事が1つある…この世界はドラクエなのか?…てっきりエンディングを迎えたと思っていたのだが…まだ続くのかな?」
「え?お父さん、ドラクエ3知らないの!?」
「3!?…あれ、おかしいな…僕はドラクエ5に転生したと思ってたんだが…?」
「うそ!?お父さんはアノ国民的超大作ゲーム『ドラゴンクエスト』をプレイした事ないの!?」
「無い!兄貴や友達のプレイを横で見た事は数度あるけど……ゲーム画面見つめるより、女の子の瞳を見つめてた方が楽しいし!」
「お父さんは転生前から、そんな性格だったのね…」
「当然!生まれ変わったって性格までは変わらないよぉ!」
「うふふ…お父さんらしい………じゃぁ、簡単に説明するわね。今居る世界は『ドラクエ3』の世界なの。で、お父さんが生まれた世界…つまりグランバニアがある世界は『ドラクエ5』ね!そしてドラクエ5は、私が生まれる前…ミルドラースを倒した所でエンディングしたのよ!」
「へー…何で『5』の後に『3』になったんだ?普通、逆じゃね?っか『4』は?」
「そんなの分からないわよ、私にだって!…本来、『3』にはお父さんも私も登場しないんだからね!イレギュラーなのよ…」
「ふ〜ん…」
興味なさげに聞き流すリュカ…
「…興味ないみたいね、お父さん…」
「どっちかつーとね!…今、僕が興味を持ってるのは、我が子の色恋事だからねぇ…見てて面白い!」
「我が子の…って事は、私のも含まれるんでしょ?…面と向かって言わないでほしいわね…」
リュカは嬉しそうに微笑み、マリーに視線を合わせる。
「ウルフの事好き?」
「うん…私初めて人を好きになった!」
「幸せ?」
「すごく幸せ…人を好きになるって、凄いね!こんなに幸せな気持ちになれるんだ!」
暫くの間二人は見つめ合い、そして微笑んだ。
「良い男に巡り会えたな!心はお前の方がお姉さんなんだから…苛めるなよ」
「その台詞、そっくり返しますぅ!お父さんこそ、お兄ちゃんみたいにからかわないでよ…」
「…約束は出来ない…だってティミーとウルフって、似てる所があるんだもん!」
「否定はしないけど、お兄ちゃんより女の扱いに慣れてるわよ」
「逆に困るなぁ…君達まだ若すぎるんだからね!お前7歳なんだよ、まだ!」
「うふふ…気を付けま〜す!」
気付くと水平線の彼方から、白けた光が差し込んでくる…
「じゃぁ…私そろそろ戻ります。起きて隣に私が居ないと、ダーリンが寂しがるから」
「ウルフに『昨晩はベットを抜け出して何処に行ってたの!?』って問いつめられたら『お兄ちゃんとエッチしてました?』って言うんだぞ!」
「あはははは、バ〜カ!『お父さんに押し倒さ
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