204 機械の無力化
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
される!」
『こちら祝津ゆり。頑張ったわね。戻る支度をするわ。待ってて』
「了解!」
だが、その時、瞬間移動で別の人物が現れた。
「お前は・・・!!」
三河口は知っていた。自分が居候している家の隣に住む少女の想い人だった。
レバノンにある赤軍の本部へと通じる通路に戻って来た北勢田、奏子、鯉沢は三河口の報告を受けていた。
「ミカワ、やったのか・・・!!」
「私達も合流しましょう!」
三河口の姿のままで丸岡と交戦する政美は丸岡を殴った後、ゆりから連絡が来た。
『こちら祝津ゆり。政美ちゃん、健ちゃんが剣を取ったわ。クイーン・ベスの艦隊がいる海辺へ皆を瞬間移動させて』
「了解」
政美は返答した。
「んじゃ、あんたとはここまでだよ」
政美は丸岡に告げた。
「おい、待て、逃げるのか?」
「いいや、逃げるんじゃないさ。もう剣は貰ったからね」
「は?」
「それから私は三河口健じゃないよ」
政美は変身能力を解いた。丸岡は全く別人の女子に姿が変わった事に驚いた。
「お前、偽物か!」
「本物の三河口はもう剣を取り返したってさ。それじゃ」
「待て!」
姿を消していく政美に対して丸岡は矛盾術で政美を移動できないようにした。しかし、何かが丸岡を包んだ。丸岡の矛盾術は防がれた。政美は姿を消した。
「何だ!?」
「お前はいつかの野郎じゃねえか」
機械の工房の破壊から戻って来た北勢田、奏子、鯉沢だった。
「てめえは、いつかの・・・!!」
丸岡は北勢田の顔も覚えていた。嘗て杖と長山治という少年を奪いに清水を訪れた時、三河口と共に自分をコケにした男子高生だった。
「おめえもいたのか」
「あ〜ん、こいつの胸騒ぎ、どこかで覚えがあるけんのう」
鯉沢も思い出すように言う。
「そうか、おんどれやな。剣を取って持ち主もぶっ殺したってクズは!」
北勢田は矛を、鯉沢は銃を丸岡に向ける。その時、テレパシーが聞こえた。
『こちら青葉政美。全員撤退するよ!』
「あ、了解!」
「おんどれとはここまでや!次会うたらギタギタのメタメタにしたるけんのう!」
三人の高校生は姿を消した。
かよ子達にも通信機を通して三河口の言葉が聞こえていた。
(三河口のお兄ちゃん、やったんだ・・・!)
「今だ!」
次郎長や石松、大政、小政ら子分達も総攻撃に掛かった。妲己が出した岩を粉砕する。
「くう〜」
九尾の狐は再び姿を現した。
「もう機械は使えないよ!」
かよ子は留めのチャンスが来たと感じた。杖はまだ石を操る能力を持っている。
「いけえ!!」
かよ子は杖で妲己に巨大な岩石を放った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ