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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアG編
ガルドのキッチン
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されそうになり、そしてウィズにより連れ去られた後、ナスターシャ教授はガルドを別の施設居送られたとセレナ達に説明していた。だがそれまでの事を知っていたセレナは、それをナスターシャ教授が自分達に気を遣っただけだと思っていた。本当は死んだのを、セレナ達が悲しまないようにと優しい嘘で包んだだけだと思っていたのだ。
だが、ガルドはこうして生きていた。名前を偽り顔を隠し、フィーネとして世界に戦いを仕掛けたマリアやセレナ達を守ってくれていたのだ。
そして今、ガルドは仮面を取り、セレナの隣で得意の料理で人々を笑顔にしている。その隣で彼を手助けで来ている。その事がセレナはとても嬉しかった。
気付けばセレナはガルドに寄りかかり、彼の方に頭を乗せていた。
肩に乗るセレナの重さに、だがガルドも心地良さを感じて彼女の頭を優しく撫でた。
「俺も……こうしてセレナと過ごせるなんて思っても見なかった。ウィズと、風鳴司令には感謝しかない」
「うん……あとは、マリア姉さん達が居てくれたら……」
「きっと来るさ。だから今は待とう」
ガルドの言葉にセレナは小さく頷き、そして彼の顔を見上げた。自分を見てくるセレナの視線に気付き、彼もセレナの目を見返す。
熱の籠った潤んだ瞳。忙しい時間を過ぎ、今この場には他の職員は居ない。
静かな空間が2人の背中を後押しし、徐々に2人の顔が近付いていく。
あと少しで2人の唇が触れ合いそうになった…………その瞬間、食堂の入り口からガタンと言う音が響いた。
「「ッ!?!?」」
「あ、あわわ――――!?」
2人が弾かれるように音の発生源を見ると、そこには顔を真っ赤にしたクリスと透が気不味さと羞恥に体を震わせていた。
今正にしようとしていた事を第3者に見られたことに気付き、今度はガルドとセレナの2人が顔を真っ赤にさせる。
その2人の背後に、下から生える様に颯人が顔を出した。
「へいへ〜い、俺も奏とそういう事するのはここでは避けてるんだから2人も我慢しろよなぁ?」
「うぉっ!?」
「きゃっ!?」
何処からともなく姿を現した颯人に、ガルドとセレナは飛び上がる様に驚く。その声に再起動したのか、クリスは顔を真っ赤にして目を回しながら2人を指差して詰め寄って来た。
「そ! そそそそそそそ、そういう事は家でやれッ!?」
「家でなら良いのかクリス?」
「そりゃそうだろ!? 別に家でなら何したって…………ナニ、したって…………」
颯人同様何処からか姿を現した奏の言葉に、最初勢い良く言い返したクリスだったがその声も徐々に小さくなっていった。段々と尻すぼみになりながら顔は赤さを増し、顔には変な汗が浮かび始める。
「ん〜? クリスちゃんはな〜にを想像したの
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