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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアG編
ガルドのキッチン
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はシンフォギア装者と颯人達だけ。なので彼らはあの事変以降も何かと忙しい日々を送っていた。
ガルドは自分が戦いに出れない事に不甲斐無さを感じつつ、以前と違って存分に料理の腕を振るえることに確かな手応えを感じつつ日々を過ごしていた。
「ほら、希望通り大盛りだ」
「わはー! ありがとうございます!」
ここで働く様になって数日。最初こそ敵対していた後ろめたさからどこか硬かったガルドも、最早今はすっかりここの一員となっていた。特に響などは馴染むのも早く、彼と気安く話す事が出来ていた。
炊いた白米が山盛りとなった椀をトレーに乗せ、隣のオカズの貰いに響が向かうとこの日のオカズであるコロッケが二つさらに乗せられた。
「はい、響さん。サービスでコロッケを2個にしておきますね?」
「ありがとうございます、セレナさん!」
ここでこうして働いているのはガルドだけではなかった。セレナもまた、彼と共にここで働いていた。
セレナの場合は長らく寝たきりで過ごしていたと言うのもあり、直接事件に関わっていないという事で罪に問われる事もなかった。暫く病院で療養し、回復したとなるとマリア達より一足先に解放。後遺症の影響でシンフォギアを纏う事も出来ず行き場のない彼女を、保護と言う形で弦十郎が引き取り二課本部でガルドと共に働かせることとしたのである。
以降、セレナはガルドの手伝いとしてこうして厨房で働き、他の職員と共に響達装者や魔法使い達を陰ながら支えていた。
今はまだマリア達は収容所の中だが、何時か解放された時はまた共に過ごす事を夢見ている。
暫くの間は他の職員と共に腹を空かせた本部の職員たちに配膳し、食器を洗い、忙しい昼の仕事をこなしていった。
「ふぅ〜……」
粗方の職員たちが昼食を終え、落ち着いた頃を見計らいガルド達も休憩に入る。厨房を出て、食堂の椅子に腰かけ大きく息を吐いた。人々に食事を振る舞うのは好きだが、労働はやはり疲れる。嫌な疲れではないのだが、疲れは疲れだ。溜め息の一つも吐きたくなる。
そんな彼に、セレナがコーヒーを淹れた。
「はい、ガルド君。お疲れ様」
「あぁ、ありがとうセレナ」
笑みと共に差し出されたコーヒーを受け取り、ガルドは湯気を立てるコーヒーを喉に流し込む。コーヒーの温かさと苦みが疲れた体に染み渡り、固まった体を解してくれる。
コーヒーを飲んで今度は満足そうな溜め息を吐く彼に、セレナも嬉しそうにしながら自分の分のコーヒーを口にした。
「……何だか、夢みたい」
「ん?」
徐にセレナが呟いた言葉に、ガルドが思わず首を傾げる。
「こうして、ガルド君と食堂で働くなんて……あの時、ガルド君が死んじゃったと思ってたから……」
ガルドが処分
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