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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
波乱の幕開け?
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問い。彼はずっと気になっていた質問をせっかくの機会だからと投げ掛けてみた。すると、カミューニはニヤリと笑みを浮かべてから答える。
「あいつの本職はピッチャーだよ。てかピッチャーしかしたことないもん」
「え?」
その回答が予想外だったために全員が彼へと一斉に視線を向けた。しかし肝心の彼はそんな視線を気にすることなく本部席から去ってしまっていた。
「ピッチャーしかやったことないわけあると思うか?」
「あれだけの打力でそれはないでしょ。それにあんな投球で本職とは思えないし」
自分たちの観察眼を甘く見ての嘘だと考えた彼らはそれ以上その話題を出すことはなかった。彼らは再開した試合を見つめながらその行方を見守ることにした。
莉愛side
「四番の
柳生
(
ヤギュウ
)
か……普通なら打つんだろうが……」
「それすら見透かされてる気がするってこと?」
莉子さんの呟きに笑いながら問いかける栞里さん。それを受けた彼女は小さく頷いて返す。
「外して様子を見た方がいいかな?」
「そうだね。スクイズも十分にありえるし」
いくら打者が優れた選手だとしても東英相手にそれが通用するとは限らない。それがわかっているからこそのここまでの戦い方だろうし……
「お待たせっ!!」
「キャッ!!」
どうやってこのピンチを乗り切るのか、逆にどうやって常成は点数を奪うのかと注目していると後ろから翔子の悲鳴が聞こえそちらへ顔を向ける。
「ソフィ!!そっちじゃないわよ!!」
「あれ?」
私たちが向いた先にいたのは翔子の胸にしがみついている桜華学院のエース、ソフィアさんとその後ろから慌てた様子でやってきたリュシーさんたちがいました。
「ごめ〜ん!!人違いしちゃったぁ」
「ユニフォームも違うのに何で間違えるのよ」
頭をチョップするリュシーさんとそれを受けた部位を抑えるソフィアさん。反省の欠片もない妹を抑えながら、姉がこちらに頭を下げている姿がなんとも可哀想に見えてきた。
「カミューニさんが戻ってくるから大人しく試合見るよ」
「えぇ!?別にいらないよぉ」
背番号6を着けた蜂谷さんがソフィアさんの手を引きながら自陣に戻ろうとする。なんだったろうと思って試合に意識を戻そうとしたところで二人の会話が耳に入ってきた。
「三球目のフォークにボテランで2点取りに行くんでしょ?ちゃんと覚えてるもん!!」
「あっ……こら……」
彼女が何を言っているのかとそちらを見ると蜂谷さんは気まずそうに彼女の口を抑えこちらに会釈をしてから足早に戻っていく。リュシーさんも同様で私たちを見ずに言ってしまった。
「え?どういうこと?」
「ボテランって…
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