暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜 
波乱の幕開け?
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での配球と違うな……うち用に対策してきてることも考えるられるが……まぁ問題ないだろ」

先攻の初回。先取点がほしいところでの三者凡退だったが指揮官に焦りは見えない。そしてそれは選手たちも同様だった。

「先取点が取れなかったからな。ここは0で抑えてこいよ。守備で流れを作ってこい」
「「「「「はい!!」」」」」

守備へと着く東英学園。そのマウンドには金髪の髪をなびかせながら日本女子高校野球界を代表するサウスポーが上がる。

「いい守備じゃった。さて、予定通り後藤が先発なわけじゃが……」

全員がマウンドの少女を確認した後指揮官である老人の方へと向き直る。全員の視線が集まったのを確認してから話し始める。

「昨日話した通り、初回が勝負じゃ。この回点を取れれば東英に勝てる確率がぐっと上がるぞ」

それだけ言い円陣を解く。打席に向かう背番号6の少女は投球練習を行うエースにタイミングを合わせる。

「ボールバック!!」

最後の投球を終えて二塁へと送球し試合が再開される。左打席に入った背番号6を見て大河原はサインを送る。

(こいつは初球は見てくる傾向がある。まずは確実にカウントをもらっておこう)

ここまでの試合でファーストストライクを見送る打者である先頭打者にボールから入る必要はない。そう考えまずはストレートを外角に無難に入れようと考えた大河原。しかし……

キンッ

それを狙い澄ましたかのように流し打つ。打球はサードとショートを真っ二つにしレフト前へと抜けていった。
















莉愛side

「あれ?初球から振ってきましたよ?」
「……」

莉子さんと常成の攻め方を考えていたのだが、彼女の言っていた情報とは異なり初球からスイングしてきた前島(マエシマ)さん。それについて問いかけると彼女は目を逸らして口を開こうとしない。

「ノーアウト一塁。ここは何で来ると思う?」
「送りだろ」
「東英相手じゃチャンスはそう作れないですからね」

まだ初回と言われても関係ない。相手の力を考えたら多くないチャンスを生かさないわけにはいかないとも言える。

それがわかっているからかバッテリーもストレートを選択。低めでバントをさせにいった投球。しかしまたしても想定外の出来事が起きる。

カキーンッ

バントの構えをしていた二番の広谷(ヒロヤ)がバスターに切り替える。バントを警戒していたために広く空いていた三遊間を再び抜けていった。

「二人のせいでノーアウト一、二塁です!!」
「これは説教だね」
「「……」」

私たちと同じことを考えていたであろう大河原さん。しかし結果はノーアウト一、二塁。まるでこちらの思考を読まれているかの
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