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レーヴァティン
第二百四十五話 函館入りその二

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「広めてな」
「そうしてだな」
「まだ従っていない部族を従わせる」
「そうするな」
「そうだ、大軍は敵と戦っても勝てるが」
 それと共にというのだ。
「見せてもだ」
「抜群の効果がある」
「戦ってても勝てない」
 このことをというのだ。
「見せる、そしてだ」
「降らせるな」
「その効果もあるからな」
 だからだというのだ。
「蝦夷でもだ」
「大軍を持って行くな」
「そして出来るだけ多くの部族を降らせ」
「降らない部族はな」
「戦う」
 その様にするというのだ。
「是非な」
「それではな」
「ただ蝦夷は道がなかとよ」
 香織はこのことを話した。
「だからたい」
「わかっている、軍を進めるが」
「その中でたいな」
「道も整える」
「そうするたいな」
「林は森の木も切ってだ」
 そうもしてというのだ。
「そしてだ」
「道を拓いていくたいな」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「道を敷きつつだ」
「進んでいくたいな」
「進軍は遅くなるが」
「その後が楽たい」
「だからだ」
 それでといいうのだ。
「お前の言う通りにだ」
「道を敷きつつたいな」
「兵を進める、まずは函館からな」
「どんどんたいな」
「道も敷いていく」
「大軍を使って」
「そして切った木はな」
 英雄はそちらの話もした。
「木材としてだ」
「使っていくたいな」
「そうだ、切った木もな」
「資源になるとよ」
「そうだ、もっと言えば草もだ」
 これもというのだ。
「馬草にもなるしたい」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「燃料にもなる」
「だからたいな」
「全て使う、そうしながらだ」
「道を敷くたいな」
「そして港もだ」
 これもというのだ。
「築いていく」
「そうしていくたいな」
「兎角蝦夷はまだ手をつけていない」
 英雄はこのことを指摘した。
「それもだ」
「一切たい」
「そう言っていい」 
 そうした地だからだというのだ。
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