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レーヴァティン
第二百四十五話 函館入りその一

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       第二百四十五話  函館入り
 函館の辺りを領地にしているアイヌの者達も幕府に入った、その他にも多くの部族が幕府に恭順していっていた。
 その状況を見てだった、英雄は言った。
「ではこれよりだ」
「はい、函館にですね」
「城を築く」
 紅葉に答えた。
「五稜郭をな」
「そうしますね」
「そしてその五稜郭をだ」
「拠点として」
「蝦夷の南の統治をはじめてな」
 そうしてというのだ。
「守りもだ」
「固めますね」
「そうする、やはり函館はだ」
 この地はというのだ。
「本州から見て蝦夷の玄関口でだ」
「そうしてですね」
「治める場所にしてもな」
 拠点としてもというのだ。
「最適だ」
「だからですね」
「あの地にだ」
「五稜郭を築いて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「ある程度築城が進んだらな」
「それからはですね」
「俺達は入る」
「そしてそこからですね」
「蝦夷の掌握をさらに進める」
 蝦夷に入ってというのだ。
「そうする、いいな」
「それでは」
「そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「兵もだ」
「青森からですね」
「函館に移してな」
「そうしてですね」
「従わない部族にだ」
 その彼等にというのだ。
「幕府の大軍を見せる」
「それで戦っても勝てないとですね」
「見せてな」
 それだけの規模の大軍をというのだ。
「そして」
「従わせますね」
「その目で大軍を見せることは俺の常だが」
「効果はありますね」
「非常にな」
 だからだというのだ。
「常にだ」
「行っていますね」
「そうだ、そしてだ」
「この度もそうして」
「従わせる」
「大々的に言っていくな」
 幸正も言ってきた。
「いつも通り」
「そうだ、三十万の軍勢がな」
 それだけの大軍がというのだ。
「湖を渡ってな」
「蝦夷に入った」
「そのことをだ」
「蝦夷中に喧伝するな」
「それも武具もよくだ」
「兵糧も多い」
「そうした充分戦える軍勢ということをな」  
 そうしたこともというのだ。
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