第十八話 やり取りをはじめてその一
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第十八話 やり取りをはじめて
合コンから二日後だった、富美子はクラスでかな恵に言った。
「何か暇があったらね」
「どうしてるの?」
「ラインでやり取りしてるわ」
そうしているというのだ。
「彼とね」
「そうしてるの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「もうスマートフォンが気になって仕方ないわ」
「それ私もよ」
留奈も言ってきた。
「何かね」
「スマートフォンが気になるわよね」
「彼とラインのやり取りをして」
それでというのだ。
「手放せないわ」
「そうよね」
「暇があったら」
それならというのだ。
「もうね」
「やり取りしてね」
「時間潰してるわ」
実際にというのだ。
「そうしているわ」
「そうよね」
「お風呂の時だってね」
「ラインでやり取りしてるわよね」
「これがずっとだと」
理虹も言ってきた。
「やばいけれどね」
「それはわかっていても」
富美子は理虹にも言った。
「けれどね」
「ラインをしないでいられないわね」
「本当にね」
「あっ、それすぐに終わるから」
かな恵は三人にあっけらかんとして答えた。
「ラインでのやり取りは普通になるから」
「そうなの」
富美子はかな恵まさかという顔で問い返した。
「そうなるの」
「いつもするとかじゃなくなってね」
そうなってというのだ。
「友達とのやり取りとね」
「同じになるの」
「そうなるから」
こう言うのだった。
「安心して」
「本当に?」
「そう、すぐにね」
「飽きるの」
「飽きるとかじゃなくて落ち着くの」
「そうなるの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「今は思いきりやっていいの」
「ラインを」
「そう、私だってそうだったしね」
かな恵は自分のことも話した。
「成海っちと暫くラインでずっとお喋りしていて」
「それがなの」
「落ち着いてね」
そうなってというのだ。
「それでなの」
「私達とのやり取りみたいになの」
「なったの」
「そうなの」
「そう、暫くしてそうなるから」
だからだというのだ。
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