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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
戦略家
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ちらなのか注目しながら試合を観戦することにした。
第三者side
「東英が先攻か」
「常成は前の試合サヨナラ勝ちでしたからね。その勢いを生かしたいんでしょう」
試合前の両校の様子を見ている真田が隣にいたBSOボードの担当をしている他校の部長に話しかける。彼は聞いたもののそこまで興味がなかったのか、ふーんと答えスコアブックに目を落としていた。
「桜華の対策ですか?」
「あぁ。どうしても引っ掛かるところがあるんだよなぁ」
本来は試合前の監督は本部席で補助などをする必要はない。それなのにこの本部席に来ていたのは自身の持っている違和感を少しでも解消するためだった。
「何が引っ掛かってんのぉ?」
「やっぱりソフィアの投球ーーー」
声をかけられた時は気付かなかったが、その声が背後から聞こえたことに気が付いた彼は慌てて振り返る。
「うわっ、ビックリした」
勢いよく振り返った真田に驚いた赤髪の青年は後退る。その青年を見た真田は目を細めた。
「カミューニ・フィゾー……!!」
それは次の対戦相手である桜華学院の監督、カミューニだった。明らかに敵意を見せている彼に対し青年は不敵な笑みを見せる。
「どうした?東日本学園の
元
(
・
)
監督さんよぉ」
一歩詰め寄り挑発するような態度を見せるカミューニ。それに引く気はないと真田も一歩踏み込み一触即発の雰囲気にその場にいた全員があたふたしていた。
「プッ……ハハハッ」
しばしの沈黙。それを打ち破ったのはカミューニだった。彼は突然笑い出すと彼から距離を取るように背を向け、近くにあった席に腰掛ける。
「大丈夫だよ。俺ぁ野球しに来てんだ。場外乱闘なんて真似はしねぇよ」
それを聞いてホッと胸を撫で下ろす面々。しかし真田は対戦相手がいるその場では情報が漏れかねないとスコアブックを閉じる。
「珍しいね、試合前にここに来るなんて」
「遅刻してる奴がいるからこっちに来たんだ。どうせ前半は試合観戦だしな」
それを聞いて皆が納得したような反応を見せる。誰が遅刻しているのかもおおよそ予測がついたため、それ以上は踏み込まないようにしていた。
「東英と常成……どっちが勝つと思う?」
おおよその回答がわかる問い。しかし彼が聞きたいのはその結果ではない。独特な野球勘を持っているという彼ならどのような試合展開で東英学園が勝利すると予測するのかを聞きたかった。しかし、彼の回答がその場にいた全員が予想していなかったものだった。
「初回に点を取れたら常成かなぁ。もし無得点ならコールドで東英だろうけど」
「え?」
東英学園の勝利一択だと思われた回答に想定外の答えが出てきたことで全員の視
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