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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
エピローグ「恐るべしは(三人称視点)」
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章!!」

 ただの雑魚モンスターですら宿敵の教えを受ければ自身に重傷を負わせる程になるのだとすれば、件の小僧が本当にあの紋章を持つ者、ハドラーの知る竜の騎士と言う存在であった場合、いかほどの脅威となることか。思わず触れかけた胸の傷は、宿敵から受けたモノより、その弟子から受けたものの方が治りも遅く。

「たたきつぶさねばならん! まだヒヨコのうちに……!! そして――」

 このまま放置していれば恐るべき敵となるであろうダイへの殺意を新たにしたハドラーは脳裏に一匹のモンスターの姿も浮かべる。それは、オレンジ色の人魂と言う姿をした、本来なら取るに足りぬモンスター。

「ヤツもだ。くたばりかけではあったが、トドメはさせんかった……」

 二度目の油断などするつもりのないハドラーではあったが、純粋なダメージだけで見るなら脇腹へのダメージも相当なモノであったことに加え、あれがなければダイとの戦いもあれ程一方的にはならなかったという確信がハドラーにはあった。

「見ていろ! 我が全軍をあげてでも……必ずやアバンの弟子どもを根絶やしにしてやるわ!!」

 玉座のあった間を後にし、鬼岩城に備えられた巨大な鬼の頭部の口から城の外に集うモンスターたちを見下ろして魔軍司令は気炎を上げる。ただ、この時その瞳の中にダイと共に自身の姿が浮かんでいるなどと言うことなど当のメラゴーストは知る由もなかったのであった。

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