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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
二十三話「覚悟を決めて」
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の俺でも状況が呑み込めておかしくない。

『そうはいかない』
「おま、メラ公! 何でっ」
「メラゴースト君!?」

 兄弟子に言葉は通じないだろうが、そこはダイが通訳してくれる。だから、問題はない。

「うん? なんだ? 今はとりこんでおる、ひっこんでおれ」

 流石にモンスターの俺がアバンの弟子だとは思わなかったのか、いや、それ以前にモンスターとしても最弱の部類のメラゴーストなど魔王からすれば路傍の石ころ以下の存在だったのかもしれない。だが、それでいい。隙だらけのこの状況だからこそ、今ならやれる。

『話は聞かせてもらった。ポップ、ダイのことよろしくお願いします』
「メラゴースト君?! 何を言って」

 特訓は全てこのときの為のもの。俺は自分の身体の一部を、メラ系の呪文をプラスの魔法力に見たてヒャダルコのマイナスの魔法力と合体させる。

(これを編み出した原作の大魔法使いはセンスがなきゃ絶対にできないって言ってたっけな)

 だが、自分の身体を利用するなら難易度は半分で済む。

(加えてこいつは自分の身体を使うって都合上、文字通りその身を削る)

 怪我なんてしたくはないが、これで俺が旅についていけない理由も出来て、師匠にもダイにもポップにもいい訳が立つ。

(集中しろ、旅にはついていけない程度にそれでいて時間をかければ完治できる程度の欠損で済むように)

 ここが一世一代の大勝負。

『受けてみろ、ハドラー! これが俺の近接消滅呪文(メラガイアー)だッ!』

 かと言って魔王軍にヒントを与えぬために、俺は全然別の呪文名を叫んだのだった、

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