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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
二十二話「奴が来る」
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し付けるんじゃなかったのかよ』
自己保身に走っている俺らしからぬ自己犠牲に、罵倒の言葉で俺は分裂した俺を悼み。
『A、そうじゃない。他の俺が見かけたんだが、ダイが師匠の剣で使う初歩の技をマスターしたらしい』
『えっ』
『もうわかるよね? アバン刀殺法の初歩、大地斬をマスターしたってことは、次は海破斬』
どうやら俺としたことが俺の言わんとすることを読み違えていたようだが、そこまで言われればあちこちあやふやだが原作知識を持っている俺にはわかる。原作のダイはアバンから三つの技を学ぶことができなかった。二つ目の技を何とか会得した直後に師匠が以前倒した魔王、ハドラーが襲撃してくるからだ。
『魔王襲来が、明日?!』
引きつった顔の俺に、悪い知らせを持ってきた俺が頷く。
『危ういところだった。たまたま別の俺が見かけなかったら、もうちょっと先だって思ってたし』
もう一人の俺の言葉には同感だが、日にちを読み違えていた俺はまだちょっと心の準備ができておらず。
『魔王もさ、もう少し空気読んでほしいよね。何で明日? ようやく合体できるようになって修行効率あがりそうだったのに』
思わず不満が口から零れ出るが、これには理由がある。分裂する時、増えた俺は精神力がMAXまで回復するという謎現象を起こすが、合体した場合精神力の残量は合体時の俺達の平均値になってしまうのだ。
『俺、合体用の分身作る時失敗して受けるダメージ減らそうってスカラの呪文使ってたんだ』
つまり俺の精神力も幾らか目減りしていて、、ちゃんと寝て精神力を回復させて朝を迎えないと不完全な状態で元魔王とやり合うこととなる訳で。
『合体してふて寝しよう』
攻撃力倍加呪文が使えるようになっておきたかったと声には出さず嘆いた俺は、分裂していた自分を回収して一つになると師匠達の待つであろう野営場所へと向かうのだった。
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