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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
二十一話「修行の日々」
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習得とで人員を分けたっていいだろう。

『『やるぞーっ!』』

 すべては、ここからだ。俺と俺は声を重ねて腕を天につき上げる。

『『俺達の修行はこれからだ!!』』

 メラゴースト君の次回作にご期待ください。

『『って、危うく上がったテンションのまま打ち切りエンディングに持ってくところだった』』

 人間、ハイになるとよくわからないことをしてしまうモノである。俺は今メラゴーストなんだけど。

『それはそれとしてもう何度か分裂はするつもりなんで、もう一人の俺は火の息の習得を任せてもいい?』

 俺が尋ねれば、新たな俺ことA3は頷いて軽く腕を上げると別方向に去ってゆく。

『さてと、時間との勝負だ。やるぞ』

 こうして始まるのが師匠、勇者アバンから指導を受けない修行の日々の始まり。

『そう言う訳で、合体と分離のコツについて教えていただきたいんですが』
「ピキー? ピキキ!」

 幸いもあっさり見つかった合体スライムには指導について快諾してもらえた、のだと思う、ただ。

「ピーッ!」
『あ、えっと……』

 島のモンスター達に伝言ゲームされ、俺がキングスライムになりたいと言う歪んだ情報にいつの間にか変わっていたらしく、金色の翼の生えたスライムが指導開始その日の内に飛んできて、俺の視線は気が付けば遠くなっていた。

(そう言えば原作でもダイが貰った冠被って自分がキングスライムになったつもりになってたっけ)

 きっと自分を差し置いてキングスライムにはならせないとかそんなことを言っているのであろう、金ぴかスライムの名はゴメちゃん。世界に一匹しかいないという触れ込みのゴールデンメタルスライムと言う種のモンスターと言うことになっているが、その実は何でも願いを叶えてくれるというぶっ飛んだアイテムが友達が欲しいという原作主人公の願いで姿を変えたモノだった筈だ。

(このゴメちゃんに元の姿で元の場所に帰りたいって願ったら、願いはかなうのかな?)

 勿論、それをやるつもりはない。ここで俺が願いをかなえてもらったら、原作でこのゴメちゃんによって幾度か助けられて何とか果たされた勇者一行の大魔王討伐が詰むからだ。

(叶えて貰うとしたら、相応の代価は要るよな。本来ゴメちゃんが願いを叶えて救った窮地を代わりに俺が救うぐらいのことはしないと)

 そこまで考えて、無理という結論が即座に出た。

(俺はこの島に引き籠る訳だし)

 呪文はベギラマまで使えるようになってるが、魔王の意思の影響を受けないかどうかもまだ結局わかっていない。引き籠る理由の一つになるかもと敢えて試していないからだが。

『とにかく、今は合体のコツだけを――』
「ピーッ!」
『え』

 そして次の瞬間、俺の背
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