暁 〜小説投稿サイト〜
ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
二十話「南海の孤島」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あれ? ということは、俺も何か課題を出される流れじゃ?)

 メラミはもう習得済みだから、次はその一つ格が上のメラゾーマの呪文だろうか。

(どうしよう、元々実力もないんだけど、もうすぐ魔王が襲来してくるって考えると、目立ちたくはないし)

 とはいえ真剣に指導してくれてる師匠を前に技と手を抜くわけにもいかない。心境的な面もあるが、師匠の眼力を鑑みれば、俺が手を抜いたら一瞬でバレる。

(よし)

 迷った俺が最終的に決めたのは、新しく使えるようになった呪文をぶちかますことだった。方針が定まればもうウジウジ悩むこともない。俺は弟弟子が走り去った海岸の方へと向かい、バキンと何かが折れる音を聞いた。

「ああああっ!! で、伝説の名剣折っちゃったあ〜?!」

 直後に聞こえた悲鳴からすると原作通り、師匠から借りた剣で課題の大岩を斬ろうとして剣の方が折れてしまったのだろう。

(そう言えば、ガーゴイルの片割れが落とした剣を密かに回収しておいたけど)

 兄弟子のメラゾーマで黒焦げにされた方は駄目だったが、ダイの斬撃で真っ二つにされた方のガーゴイルは剣にダメージがなかったのだ。

(拾った枝で結界の内側から引っかけて手繰り寄るのは大変だったけど、砂浜に放り出しておいたら塩気でまず錆びるだろうし、あれで正解だった筈)

 そのまま失敬して俺が装備し攻撃力アップを図る計画はわが身の非力さ故に挫折したけれども。

(腕が短すぎて下半身に巻きつける形で振るったって言うのに……本当に金属製の剣って重いんだよなぁ)

 人間だった時にお土産で貰った模造刀を所持してたので、その重さは解かったつもりでいたが、更に非力になったこの身体では振り回そうにもハエが止まりそうだった。

(ダイが旅立つ時に餞別として渡そう、うん)

 偵察隊に支給される武器と現在ダイの持ってるパプニカ王家に伝わる由緒正しいナイフでは今のナイフの方がリーチはともかく耐久力も攻撃力も上だろう。

(見た目サーベルだけど、ドラクエの武器のサーベルってナンバリングによって同じものでも攻撃力違うしなぁ……あ)

 そこまで考えてから、ふと閃く。ドラクエVの魔法使いの覚える呪文の一つにインパスと言うものがある。元々は宝箱の中身を調べずに判明させる呪文で宝箱に化けた魔物などを見破るための呪文だったが、武器や防具、そして道具を鑑定する効果が後の作品で加わったはずだ。

(アレが使えるようになれば拾ったサーベルの強さもわかったり? 確か契約に成功した呪文の中に件の呪文もあったはず)

 後で試してみようか、そんなことを考えだした時だった。

「では、メラゴースト君は久しぶりに私と模擬戦と行きましょうか」
『ちょ』

 岩が相手だと思ったら、今
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ