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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
十九話「こんにちは、原作主人公」
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いと思う。
(魔王軍との戦闘なんて俺にこなせる訳がないじゃないか)
心の中で吐き出したのもフラグだったのか。徐に師匠が取り出した契約書にサインかハンコを求められてダイとその育ての親がずっこけつつもサインをこなした後のこと。
「ケケケーッ!! 人間だ!! 人間が居たぞ!!」
殺せと喧しく騒ぐ二匹の鳥人間ことガーゴイルという魔物の姿を俺はそういえば原作でもあったなこんな流れと見あげ、視界の中で襲い掛かってきたガーゴイルの片割れが破邪呪文の結界に激突し。
「あ」
少し遅れて師匠達と一緒に居るところを見られても大丈夫なのかという疑問がわいたが。
(……ここなら大丈夫か)
すぐそばにいるきめんどうしにここがモンスターの暮らす孤島だったことを思い出し、その疑問が杞憂であることには気づく。そう、それは杞憂なのだが。
「どうやら魔王の偵察隊のようですね」
ガーゴイルたちの役目を看破した師匠はくるりとこちらを向き。
「ポップ、メラゴースト君、あいつらをやっつけちゃってください」
まさかの原作ブレイクに、俺まで勘定に入っとると心の中で頭を抱えた。この場面、原作では兄弟子一人が任され、一匹は倒したものの、呪文を封じるマホトーンの呪文で攻撃手段を奪われた兄弟子が危機に陥り、そこを割り込んだ原作主人公に助けられるという流れなのだ。
(割り込んだダイがその秘めた力の一端を師匠達に見せつけるシーンでもあるわけだけど、これ、どうしろと?)
俺がもう一匹を受け持って倒してしまうとダイの見せ場が吹っ飛ぶ。かといって何も出来なかったら、師匠の指導力にダイとその育ての親が疑問を持ってしまいかねない。
(俺がへまするだけならいつも通りって思ってくれそうなんだけどね……って、あ)
そこまで考えたところでふと気づく。師匠には言葉は通じないが、ここにはモンスターと長年暮らしてきた原作主人公が居る。
「師匠、アレと戦うということは結界の外に出ないといけないのですけど、俺って出ても大丈夫なんでしょうか?」
「え? あ」
それは、今思いついたこの戦いに俺が加わらないで済む理由。ダイにはどうやら俺の言っていることが分かったしらしく、すぐにそれを師匠に伝え。
「私としたことが失念してましたね。ではポップ、悪いですが――」
「ええーおれ一人ですかぁ〜」
こうして何とか俺は原作に近い流れに修正することに成功した。自分を指した兄弟子が恨みがましげにちらっとこっちを見た気もしたが、その不満は元凶の大魔王にでもお願いしたい。
(そも、俺のメラミでガーゴイルって倒せたかどうかが不透明だしなぁ)
筒の中でも瞑想はしていたし、その辺も加味して師匠は俺も指名してくれたのだと思う
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