暁 〜小説投稿サイト〜
ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
十五話「船に揺られて」
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る手段も変わってくる。
(例えば、俺が師匠からマホカトールを教わるとか……って、いや、そう言えば俺って僧侶の魔法には適性なかったっぽいんだっけ)
兄弟子は原作で使っていた気もするが、ポップは魔法使いでありながら僧侶の呪文も扱えたのできっと参考にはならないと思う。
(うん、参考には?)
そこまで考えて、ふと気づく。諦めるのはまだ早いんじゃないかと。
(そう言えば俺のやった魔法の儀式って本来ならメラミと契約する儀式だけだったような)
あれで他の呪文と契約できたことがそもそもおかしいのだが、魔法使いの行使する呪文の陣だから魔法使いの呪文しか契約できなかったという可能性はないだろうか。
(そもそも最初の弟子入りにも行き違いがあったしなぁ)
兄弟子は魔法使いになるコースで、その兄弟子を示したから俺も現在魔法使いになる修行を受けて居る筈だ。
(僧侶とか賢者になる為の修行も受けたいって話せば、回復呪文とかを覚えられるかもしれないのでは?)
もちろん、あくまで可能性の話だ。ここまでのパターンを鑑みるにこの可能性に賭けたけど駄目でしたという結果で大いに凹むことも考えられる。
(と言うか、これまでを振り返るとダメでしたになるような気がしてくるんだけれども)
巨大ランタンの中で俺は駄目だ駄目だと頭を振って嫌な想像を吹き飛ばす。
(どっちにしても、この中じゃ師匠に何か伝えることもできやしない)
早く陸地についてくれるよう祈り、俺は瞑想を始めた。現状で最も有効そうな攻撃手段を活かすためにも、この手の修行は疎かに出来ないのもあるが、師匠が座学の授業をしてくれるなんてことが無ければ、他にできることもないのだ。
(深く、深く、自身の内面と対話する)
波音も師匠とポップの会話すら聞こえぬほどに集中するんだ。俺は自分へそう言い聞かせた。
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